夏野菜を中心に一口大に切って煮込んだラタトゥイユという料理がありますが、これはフランス料理とされています。イタリア料理のカポナータは、シチリア島を中心に広まった、ラタトゥイユと同じような材料を使うイタリアの野菜の煮込み料理です。
両者の違いは、一言で言えば、全部まとめて煮込んじゃうのがフランス。イタリアは少なくとも茄子は素揚げにするし、味を作るときにワインビネガーの酸味と砂糖の甘味を加えます。
そのまま出来立てを食べても、冷えてから食べても、あるいはパスタのソースとして食べても美味しい野菜料理の万能選手です。日高シェフは、マグロのステーキの下に敷く付け合わせてきな料理として紹介していました。そのせいか、一般的にネットなどで紹介されているものと多少違っていそう。
今回は、多数決に従って、最大公約数的な作り方をしてみました。
使ったのは、ナス、セロリ、ズッキーニ、パプリカ(黄)、玉ねぎ、マッシュルーム、ミニトマトです。野菜は1cm角程度に切ります。本来ならナスは素揚げにするところですが、大量の油を消費するのがもったいないので、フライパンで全体に焦げ目がつくように炒った感じ。オーブンで焼き色をつけるという方法を紹介している人もいます。
鍋にオリーブオイルとニンニクです。続いて玉ねぎ、さらにセロリという具合に追加して炒めていきます。後は、残りの野菜を入れて炒め、トマトが入ると水が出てくるので、そこで焦げ目がついたナスを入れる。
適当な味になるように塩を振り入れたら、カポナータとして大事なワインビネガーと砂糖を好きなだけ入れます。自分の場合は、ナス3本で作ってビネガーは大さじ2杯、砂糖は小さじ1杯程度です。後は5分程度煮込めば出来上がりです。
正直に告白すると、セロリとかズッキーニは苦手な方なんですが・・・まったく問題なく美味しく食べることができました。確かに、そのままパスタに絡めてもかなりイケてる感じです。これにソーセージを加えてもい感じだし、好みに応じてバリエーションはいろいろと思いつきそうです。