2024年2月28日水曜日

PHEVへの道 45 あらためて何故PHEVなのか?


プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)を買うことにして、あらためていろいろ勉強しています。そこで、今、PHEVを使う意味というものを考えるようになりました。

いわゆる新しい物好きの一人として、本来なら電気自動車(BEV)を使ってみたいというのが・・・たぶん本音。それも、何か時代の先端を行っているような感じだからという単純な理由だと思います。

しかし、現実を見ると、自分の生活環境の中では日常的にBEVを使う「不便さ」が付きまとうことは間違いなく、となるとPHEVが現実的な選択ということになったというところ。

ところが、だんだん話が大きくなって、地球温暖化問題に対する一つの回答としての意義を考えざるをえなくなってきました。今、毎日車を使う自分にできることの一つとして、少しでもCO2排出量を減らすことは重要なことです。

ただ、自分を含めてBEVに簡単に飛びつかないというのは何故か。結局、現時点では自動車として走るための燃料が、ガソリンか電気かだけの違いであって、走るという結果が同じなら面倒臭いのは避けたいよねということなんですね。

自動車評論家の人が、何台も乗り比べをしてここが良い、ここが悪いと情報を発信してくれるのですが、一般人にとっては「その一台」がすべてです。一度に何台も所有できるわけではないので、その一台に魅力を感じて高い金額をつぎ込むだけの価値を見出せるかということが重要です。

現状でいろいろ調べてみたら、BEVは確かに実用的になっています。走ることについて、今までの自動車と遜色がない性能を持っていることは否定しません。否定しませんが、それ以上でもない。自動運転は、BEV以外でもどんどん進化していて、BEVに特化したものではありません。

BEVは低速からの加速性が素晴らしいと言われても、ほとんどのドライバーにとってはそこらじゅうでブンブン走り回れるわけではありません。特に燃費が重視されるようになって、発進時の急加速はほとんどしないという運転に慣らされています。

BEVなら走行時のCO2排出はゼロですが、大きなバッテリーを作るのにより大きな環境負荷をかけていたり、より多くの電気を使うことでもCO2削減にマイナスの面も多々あることを知りました。

そうなると、BEVを選ぶには車としてのより大きな魅力が必要になります。固定電話が普通だったのが携帯電話に取って代わったのは、持ち運べると言う新しい大きな魅力があったからですし、携帯電話がスマートホンになったのも手軽にインターネットを使えるという革新的な進化があったからです。

BEVなら災害時に給電設備として役立つというのはガソリン車には無い新しい性能ですが、差し当たって毎日災害に遭遇するわけではないので、あくまでも非常時の利点。日常的に感じられる、BEVならではの新しい「何か」がまだまだ見えてこない。

自分にとっては、トヨタの全方位戦略が正しいか間違っているのかはわかりませんし、PHEVの選択が現状で正解なのかも確信があるわけではない。でも、あらためて考えてみると、車の性能として、選んだプリウスの最上級グレードという位置づけですから、エクステリア、インテリアに限らず、走ることが少しでも楽しくなりそうな期待みたいなものが、少なくともHEVタイプよりもたくさんあることは購入理由として確実にあるなと思いました。

今度、車を買い替えるのはおそらく早くても5年後。その時までには、BEVでしか味わえない決定的な魅力が付加されていることを強く希望するし、ガソリンスタンドに代わるインフラの充実を期待したいと思います。