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2024年2月5日月曜日
PHEVへの道 29 マツダ CX-60 PHEVの通信簿
現時点ではマツダのSUVシリーズとしては、一番大型の車両がCX-60で、ガソリン車、ディーゼル車、ディーゼル・ハイブリッド車、そしてプラグイン・ハイブリッド車という4種類のラインナップがあり、それぞれに二駆、四駆、スポーツ仕様などが用意されているので、細かくいえば15車種を展開しています。
最近のマツダ車は統一デザインですが、これは好き嫌いがはっきり出るところで、このエクステリアが嫌いな人は全部のマツダが嫌いになる。逆に好きと思えば、とことんマツダに乗り続けるのかもしれません。マツダというブランド・イメージ戦略としては、多くは無い(スミマセン!)ファンを離さないことには効果的です。
さて、ここで注目するのは当然PHEVで、価格は609~646万円となっています。一番価格が安いExclusive Sports 4WDを中心に性能を見ていきます。
全長・全幅・全高は4740・1890・1685mmで、このクラスとしては標準的な大きさです。車体重量は2060kgで、最小回転半径は大きいわりに5.4mとまぁまぁの数字。FRベースの四駆の利点というところでしょうか。
マツダは燃費向上のために独自のe-SKYACTIVEというマイルド・ハイブリッド・システムを展開していますが、この車にも使われています。エンジンは2.5Lの水冷直列四気筒DOHC16バルブで、最高出力は138kW/6000rpm、最大トルクは250Nm/4000rpmです。タンク容量は50Lです。モーターはフロントに一つで、最高出力129kW、最大トルク270Nm、電池容量は17.8kWhです。
これはトヨタが多用している2.5L直列四気筒エンジンよりは、わずかに力強く、モーターはほぼ同等の性能と言えそうです。ただし、WLTC燃費と電費は、トヨタに大きな差ほつけられています。燃費は14.6km/L、電費は247Wh/kmで、充電電力使用時走行距離は74kmです。従って、満タン満充電で走れる最長距離は804kmになります。
この辺りの数字だけで見ると、見劣りする部分が多いのですが、システム総合馬力は323PSというずごい数字で、0-100km/h加速は何と5.8secという驚異の速さを実現しています。またインテリアの質感の高さも高評価されているようです。
実際、マツダ車の中ではCX-60は一番売れています。もっとも、国内ランキングではベスト30に入る程度ですし、当然PHEVの割合は大変少ないのが残念。マツダ顔へのこだわりを突破すれば大化けするかもしれません。