2025年1月7日火曜日

笑う大天使 (2006)

ここで「大天使」はガブリエル、ラファエルではなく、ミカエルのこと。川原泉のコメディ・マンガが原作。監督は小田一生、脚本は小田と吉村元希が共同で担当。いきなりですが、この映画は・・・かなりひどい。今となっては豪華なキャストだけが見物と言っても過言ではありません。

母(手塚理美)が亡くなり独りぼっちになった史緒(上野樹里)は、実は大富豪の司城家の娘でした。兄の一臣(伊勢谷友介)が迎えに来て、普通の高校から超お嬢様学校である聖ミカエル学園に転入することになりました。

あまりの窮屈さに史緒は、校庭のはずれでこっそりとお湯を沸かしてチキンラーメンを食べていたところを、探しに来た斉木和音(関めぐみ)と更科柚(平愛理)子に見つかってしまいます。二人ともお嬢さんをするのが面倒だったので、三人は意気投合。ところがお湯を沸かすための焚火が燃え上がってしまい、消火のためにたまたまそこにあった「何か」をかけたところ煙が立ち込め、三人は人並外れたパワーを身につけてしまいます。

その頃、各地でお嬢様が誘拐される事件が頻発していましたが、三人の同級生たちも急に行方不明になってしまいました。船に乗せられ外国に売られてしまうことがわかった三人は、超人パワーで同級生を救い出すことにするのです。

随所にCGが用いられていますが、かなりショボい。ストーリーも原作を知らない者としては、あまりにも話が飛躍してしまい、何だかわかったようなわからないような・・・

最後に誘拐犯たちと戦うのですが、上野樹里もまぁそれなりにアクションをこなしたところは新鮮な驚きでした。しかし、最後に戦隊物みたいに巨大化してしまうのは笑うに笑えない。巨大化上野樹里はCGのようですが、ちょっと不気味。上野樹里の関西弁は流暢だなと思ったら、兵庫県出身なのでネイティブということですね。

とにかく映画としては、かなりひどいもので、褒めれるところがほぼ無い作品です。