2018年7月31日火曜日

「きれいな」ヒマワリ

f/13 1/80sec ISO-100 400mm

お散歩メインを主張し続けるなら、カメラ機材はできるだけ軽いもので、撮りたいと思ったときにさっと出してさっと撮れるに越したことはありません。

となると、圧倒的に小型・軽量なミラーレス・カメラとか、あるいは高性能コンデジの方が、機動力は圧倒的にあります。どうせブログにしか使ってないんだから、場合によってはスマホでも・・・

でも、スマホのカメラがいくら高機能と言っても、やはり限界を感じるわけです。コンデジも、いじれる部分が少なく、画質的にもやや不満が残る。ミラーレスは興味を感じますが、昭和の人間としては一眼レフカメラへの憧れは捨てきれない。

そして、せっかく自由度の高い一眼レフを少しでも使いこなすためには、たまたま注意を引いて撮りたくなる被写体が登場するのを待っているだけでは、宝の持ち腐れ感が強い。

やはり、多少の出向いていく努力は必要だということなんですが、実際に有名な撮影スポットに出かけてみると、自分のようなアマチュア・カメラマンが集っていて、新米の自分は気遅れしてしまいます。

これは、今が見頃のピークとなった昭和記念公園の4万本植えられたヒマワリです。さすがに、これだけあると見栄えがするわけですが、画面全体をヒマワリだけで埋め尽くそうとすると、上の写真が限界でした。どうも、デ・シーカの映画のようにはいきません。

というのは、これより下は通路ですからヒマワリが無い。これより上は、通り抜けられる小径が用意されていて、歩いている人の頭が入ってしまいます。何しろ、開園間もないのに、すでにわんさかとカメラおじさんが周囲を取り囲んでいる。

f/2.8 1/2500sec ISO-100 58mm

ヒマワリは夏らしさの象徴みたいなところがありますが、太陽の強烈な日差しを含めて撮影できたりするとより説得力が増すように思います。ところが、残念なことに、ヒマワリの花は太陽に向かって咲きますから、太陽を背にした写真しか撮りようがない。

ならば、少しでも青空が入るように撮ったのが2枚目の写真。ズームはやめて単焦点に変更してまぁまぁかなと思います。開放のf/1.4だと、被写界深度が浅すぎて花全体にはピントがあいませんし、晴天で光量も多すぎでした。

・・・ところで、こうやって写真を撮っていると、結局たくさんいるカメラおじさんのそれぞれのカメラにおさまった写真もほとんど同じじゃないかという気持ちが大きくなってくるんですよね。

こういう場所ですから、誰がどう撮ってもそれなりに画になるわけで、これも「きれいな写真」の一枚にすぎません。中には、他人と違う写真を撮りたいのか、群生しているヒマワリの中に足を踏み入れて撮影しているマナー知らずな奴もいました。

そう思うと、実はお散歩写真の方が、自分が気になったものを瞬間で切り取るわけですから意外に難しい事なんだなと思うようになりました。

「きれいな写真」と「いい写真」は違う。当たり前かもしれませんが、何かの糸口が見えた感じがします。

2018年7月30日月曜日

AT WORK STUDIO @ たまプラーザ その2

f/4.8 1/100sec ISO-250 62mm

カメラ愛好家として万年初心者の殻を打ち破るために、たまプラーザにある写真スタジオのアットを運営している松岡伸一先生によるプライベート・レッスンを受けたのが2週間前。

写真の基本はだいたいOKであると言ってもらえたのは嬉しかったのですが、なかなか自分が意図した写真が撮れないということに対して、被写界深度の利用の仕方、絞り・シャッター速度・ISO感度の3つの意識するマニュアル撮影の実践というアドバイスをいただきました。

昨日はレッスンの後半で、東から西に向かう変わった台風のせいで天候が心配されましたが、午後からは夏の日差しが戻り、屋外に出ての実際のカメラワークの指導を受けました。

いつも何気なく通り過ぎる場所なんですが、その中から世界の街角の雰囲気を見つけ出して写真にしてみるというテーマです。上は、ニューヨーク風に撮影しなさいというお題で撮ったもの。ファッショナブルなショーウィンドウは万国共通ですが、ガラスにアルファベットを含む映り込みを最大限に入れてみました。

よく見れば、たまプラーザであることはわかる人にはわかるんですが、一定のテーマ、つまり簡単にいえば「どんな写真を撮りたいのか」がはっきりしていると、見慣れた日常の光景も工夫次第で劇的に変わる感じがします。

昨日は、ちょうど、たまプラーザ商店街の「夏まつり」が開催されていて、人出が多くにぎやかで、撮影してみる素材には事欠きませんでした。ただし、しっかり人にカメラを向ける場合は、しかもそれを何らかの形で公表するなら「写真を撮らせてください」と相手に断るのは最低限のマナーです。

f/7.1 1/125sec ISO-320 32mm

こちらはベトナムコーヒー、ハス茶、フルーツサワーを販売する露店の皆さん。快く撮影を許可してもらい、多少アルコールを入っているようで楽しそうでした。テントの中なので、日が出ていても暗めですから露出は高め。また、集合写真ですから、被写界深度も深めにして全員にピントが合うことを心がけます。

f/5.6 1/160sec ISO-160 122mm

売り物の飲み物がこちら。美味しそうで、フルーツの新鮮な感じを出すには明るい方がいいようです。斜めからの撮影で、ボケが出ることで遠近感も出てきます。

ちなみにハス茶をいただきましたが、烏龍茶のような味で美味しかったです。炎天下でしたので、水分補給できたちょうどよかった。

f/22 1/20sec ISO-100 48mm (上・右側をトリミングしています)

今度は焼きそば屋さん。炎天下で大量のそばを扱うのは大変です。わざとシャッター速度をゆっくりにして、力強い手の動きを表現してみました。

f/4 1/125sec ISO-100 36mm

こちらのカレーを販売する二人の場合は、問題は外にいる人と車内にいる人で明るさがかなり違うのが難しいところ。どちらかに合わせると、白すぎたり黒すぎたりしてしまいます。この場合は露出はどちらかではなく、中間を目標に設定するのがいいそうです。そして、後でPC上で自分の好みの色調に調整して見やすさを出せればOK。

というわけで、楽しくいろいろとためになるレッスンを受けることができて、単なる初心者から、物好きな中級者に格上げできたきになりました。また、秋というフォトジェニックな季節にご指導賜りたいと思いました。

最後は、たまプラーザの中のアメリカ西海岸というテーマの写真。こっちの道を行き交うのは、サーフボードを抱えた若者たちという雰囲気・・・ですかね。

f/5 1/100sec ISO-320 68mm

2018年7月29日日曜日

台風 Scene I Wind & II Rain

Scene I Wind : f/32 1/2sec ISO-Low 170mm

せっかくの土日に台風接近で、がっかりした方も多いと思います。自分としては、写真個人レッスンで出された宿題・・・この2週間余り、マニュアル撮影をしなさいという難題に挑んできたのですが、その答えを台風に見つけた気がしています。

そもそも、絞り優先モードで、シャッター速度やISO感度はカメラ任せでほとんど意識してこなかったことが、万年初心者を抜け出れない要因の一つと指摘されたわけですが、3つの要素を絶えず意識するのは本当に難しい。

そこで、普段はお散歩カメラの域を脱しないのに、この2週間は写真撮影の人気スポットにできる限り足を運んで、あーでもない、こーでもないと写真を撮りまくってきました。

その結果は・・・マニュアルで撮影しても、ちょっと変わったかもしれませんが、やはり奇跡の一枚に頼っているのは同じ。しかも、どこかで見たような定型的な写真で、これでは個性が無い。ただ、シャッター速度を変えることで表現できるものが変わってくるとはわかったつもりです。

昨日は、台風が接近して、急に雨風が強くなり、あまり遠くにも行けないので、近場で台風を表現することを考えてみました。

まずは、上の「Scene I 風」です。

強風にあおられて、大きく揺れる稲をスローシャッターで捕らえました。1/2秒まで長くしたので、光の量を減らすためf値は最大の32、ISO感度も64のさらに下です。

そして、次は「Scene II 雨」です。

Scene II Rain : f/5.6 1/1600sec ISO-3200 400mm

今度は土砂降りを表すために、コンクリートの床面に落ちてはじける雨滴の様子を、ごく短いシャッター速度で止めてみることにしました。

動いている物の瞬間を切り取るためには、シャッターを開く時間は短いほどよいわけです。1/3200secも試してみましたが、短すぎてすべてがとまってしまい躍動感が失われ過ぎてしまいました。

1/1600secだと、落ちてくる雨滴、たくさんの落下水滴による王冠、そして周囲に砕け散った微小な水滴が混在した感じが雨の強さをよく現しているように思います。今度は光がかなり少ないので、絞りは開放、ISO感度も3200まで上げて撮影しました。

撮りたくなる被写体が無いと始まらないというところはあるので、有名な撮影スポットに行くことは大事なモチベーションです。ただし、結局撮れるのは誰かがすでに撮影したような写真ばかりだということに気がつきました。

それはそれで、腕を磨くのにはいいけれど、写真の面白さはすごく身近にあるものでも表現できるようです・・・ってことがアサヒカメラの8月号(特集は脱・風景写真のススメ)に書いてありました。

そんなわけで、マニュアル撮影の宿題の答えは、この2枚の写真ということで、如何でしょうか、先生!!

2018年7月28日土曜日

城南島海浜公園 (2)

f/22 1/160sec ISO-100 400mm

城南島海浜公園は、羽田空港を離着陸する飛行機見物だけじゃありません。ファミリーにとってはも、オートキャンプもできて、つばさ浜と呼ぶ人工砂浜もあったりして。いろいろ楽しめるんだそうです。まぁ、おじさんはカメラだけですけどね。

海には、港や海岸の近くにこういうポストがよく立ってますよね。深さとかの指標になって、通り船なんかに注意を喚起するものなんでしょうかね。

でも、たいてい、こんな具合に海の鳥の格好の羽休めの場所になっていたりします。ざっと見て、10本以上はありましたが、ほぼどこも混雑していました。

朝は太陽が低いので、海面がきらきらと強く反射しています。本来空が明るく、海面は暗いのに、薄曇りだったせいか、ここでは明暗が逆転しているところが面白いと思いました。

本当は背景はぼかしたかったのですが、海面が明るすぎて絞りは締め気味になってしまいました。シャッター速度をもっと短くすればよかったと気がつくのは、家に帰ってからなんですよね。

さらに無い物ねだりですが、真横から複数のポストをまとめて一枚の写真の中に入れられれば、遠近感もついて面白ったんですが、さすがに海に出るしかありませんから無理でした。

でも、カメラ小僧(おじさん)にとっては、城南島海浜公園といえば、やっぱ飛行機ですからこちらもどうぞ。

f/9 1/200sec ISO-100 290mm

飛行機の写真って、けっこう難しいです。結局動いていて、それに合わせてカメラをどうしても動かしてしまうので、手振れ補正があっても、毎回流し撮りみたいなものでぴしっとピントが決まる写真がほとんどありませんでした。

そうだ、撮る場所を予想して、最初からカメラを構えて待っていればいいんじゃないかと思いましたが、なかなか飛行機の通る場所は毎回微妙に違うんですよね。

これが、ぴたっと来た数少ない写真の一つ。でも、こういうのって、ただ飛行機がかっこいいだけですかね。何かのカタログで見た方が、わかりやすいですよね。

2018年7月27日金曜日

城南島海浜公園 (1)

f/6.3 1/800sec ISO-100 400mm

羽田空港から飛び立つ飛行機を撮影したければ、空港内は別として、一番間近に見れる場所が城南島海浜公園です。羽田空港には、A~Dまでの4本の滑走路がありますが、城南島は国内線の離発着に主として使われているC滑走路の北側にあり、北風の時は離陸した飛行機がほぼ真上を通っていきます。

この日の朝は、運よく北風だったようで、次から次へと飛び立つ飛行機はどんどんこちらに向かって来ました。中には本当に真上を通過する機体もあり、なかなかの迫力です。

ですが・・・あえて、トップの写真は直接東京湾に向かって離陸する、公園から最も遠く横向きに離発着するD滑走路です。

写真はトリミングしました。元々の画像は、飛行機が真ん中よりやや右下に写り、海はもう少し多めに入っていました。さらに、手持ちですから、できるだけ水平を保ったつもりでもわずかな傾きもありました。

海面はかなり減らして、空をできるだけ大きく、そして離陸したばかりの機体は右1/3よりも端に寄せました。どうでしょうか? これから空に向かって旅立っていく飛行機の雰囲気が出たと思いませんか?

f/6.3 1/800sec ISO-100 400mm

せっかくですから、このくらいドカーンと真上を飛んでいくところも一応出しておきます。

これもトリミングしました。元写真は機体が全部入っていましたが、胴体と翼が対角線に対称となるような位置に回転して、大きさを感じるために、あえて頭部と尾部をはみださせました。

下から見上げるというのは、当然逆光ですから、機体はかなり暗く写りますので、空が白飛びしないような範囲で明るさを調整することもしています。

2018年7月26日木曜日

曇天の赤レンガ倉庫

f/5 1/200sec ISO-100 72mm

写真は光を取り込んで記録するものですから、晴天だと明るくていいんですけど、曇りとか雨天だとどうも暗めで色彩の少なくなりがちです。

でも、プロのカメラマンは曇りぐらいの方が喜ぶこともあるそうで、一番いいのはポートレイト撮影らしい。影ができないので、モデルさんの撮影には向いているということらしいのですが、あいにくとこちらのそういうチャンスはありません。

そこで、いろいろと曇りでの写真の撮り方を検索してみると・・・

まず、通常より露出を少しオーバー気味の明るめの撮影をしろということらしい。確かにごもっともです。

そして、やや青みがかった写真になりやすいので、ホワイト・バランスを調整して、少し赤味を足した方が良いとのこと。実際、カメラのWBの設定で曇りを選べばいいわけです。

撮影すときは、空は灰白色でめりはりがないので、あまり画角の中に入れないようにしなさいということも云われています。

というわけで、多少そのあたりを意識して曇り空のもと、港ヨコハマ、赤レンガ倉庫の撮影をしてみました。レンズは、当然、自分のデフォルトであるAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRです。

てっぺんの避雷針?が入るぎりぎりのところからで、空はできるだけかっとしたつもり。構図的にはあまり変わったことはせず、煉瓦造りの壁面を左右対称に切り取りました。下と左右に対称性を崩す余計なものが入らない程度にズームを動かしています。

それほど面白みのない写真ですが、曇り空のどんより感はだいぶ少なくできているかなと思います。

f/5.3 1/200sec ISO-100 112mm

これは、新旧の有名な建造物を対比してみたところ。ランドマークが高いですから、どうしても曇り空が多めに入ってしまうし、周辺減光も白い分だけ目立ってますね。右上に向かって、赤レンガ倉庫が対角線的にもっと入り込むとよかったのかなと思います。

f/5.6 1/40sec ISO-100 200mm

赤レンガ倉庫は特徴は、鉄の骨組みと赤レンガの組み合わせだそうです。建物としては裏側にあたる側を見ると、レトロな質感の鉄骨がよくわかります。この写真では、明るさを意識しすぎて表面が白くなりすぎたので、赤味を足して実際に近い色に修正しました。

写真の出来はまだまだです。出歩くチャンスが少ないので、こういう天候も味方に付ける写真を撮れるようにならないとつまらないですね。

2018年7月25日水曜日

白昼の多摩川 (2)

f/11 1/320sec ISO-100 300mm

昼間の多摩川、しかも今年の「命の危険」がある暑さの中ですから、人出も多くはなく、あまり写真を撮りたくなるような瞬間もなかなか無い・・・と思ったんですけど、まぁその気で眺めているとあるもんです。

これは川崎側、小田急線の鉄橋の下です。つまり登戸駅のすぐ横。

川下、写真の右端の黒い建造物は宿河原堰堤で、二ヶ領宿河原堰になっています。そしてその向こうは見えるのは東名高速道路。昔と違って、全面的に防音壁が設置されていますから車の通行はまったく見えません。

さらにその奥に、おっと5kmくらい先にある二子玉川の高層ビルが立ち並んでいるじゃないですか。静かな水面が鏡面になっていて、いい感じです。夕暮れ時だと、光が加わってもっと面白いかもしれません。

ここで水面の白さが気になります。これは、光の反射によるもので、しょうがないと言えばしょうがない・・・のですが、この反射光を抑制できるのがPLフィルターです。

PLフィルターは持っていて、けっこう前から時々使用していますが、あ~今日に限って持ってない。残念!!

PLフィルターを装着すれば、水面の白さをもう少し抑えられてかもしれません。でも、白いからこそ、反射したビルがくっきりしたのかもしれません。むしろ、薄い雲が広がって空があまり青くなかったのが惜しいかもしれません。

2018年7月24日火曜日

白昼の多摩川 (1)

f/36 1/6sec ISO-Low 300mm

日曜日の多摩川マニュアル撮影特訓の第2回目。

さて、前回の多摩川、稲田堤駅の近くの二ヶ領上河原堤の川崎側でしたので、今回は同じ場所の東京側に行ってみました。向こう側は堰き止められていなくて、段差を水が落ちていくということで、ちょっとした滝みたいなもの。

写真を撮っていると、一度は撮りたい風景に滝があります。しかも、たいてい、水が白い絹の様に流れる幻想的な写真をよく見ますが、これは憧れる写真の一つです。ざっくばらにに言えば、シャッター速度を落として水の流れを描き出せばいいわけですが、言うほど簡単じゃありません。

前回は夜明けに行ったので、天気さえまぁまぁなら、それなりの写真はたいてい撮れるだろうと・・・ところが、今回は昼間です。日中はありふれた光景になりがちで、明るさは写真に必要ですけど、明るすぎるのは設定が意外に難しい。

さてさて、行ってみると・・・おっと、昼間でもけっこう写真になる光景がありました。段差を落下したところにサギがたくさん集まって、遡上しようとする小魚を狙っているようです。

これは、けっこうフォトジェニック!! というわけで、憧れの絹のような水の流れに挑戦したのが上の写真。自分で言うのもなんですが、かなりいい感じじゃないかと・・・

何しろシャッター速度をかなりゆっくりにしていますので、とにかくサギさん動かないでねと祈るようにシャッターを押しまくりです。ふだん手持ち撮影ですが、これは柵にしっかりカメラを置いて支えました。

ただし、長めの露光で光が多すぎで、マニュアルの設定としては限界に近い。本来なら、ここで登場するのがNDフィルターなんですよね。NDフィルターである程度の減光をすることで、設定に余裕が出ます。そして、やはり、こういう時は三脚かなぁ。

下の写真は、水の動きを止めるような普通のシャッター速度で撮ったもの。

f/5.6 1/1000sec ISO-100 300mm

これはこれで、水流の力強さみたいな物が見えますし、当然サギもぴたっと止まって写りました。でもサギとのコラボとしては、上の写真の方が圧倒的にいい・・・と思いませんか。

2018年7月23日月曜日

流し撮りに挑戦

f/13 1/30sec ISO-Low 135mm

流し撮りは、動いている被写体に合わせてカメラを動かしていきながら撮影します。背景が流れて写るので、躍動感のある写真ができますが、けっこう難易度が高い撮影法です。

シャッター速度を意識するために、あえてチャレンジしてみました。土手の上を自転車で走る人をずっとフォーカスしてキープしながら、シャッターを切り続けました。ちょうど、反対側からも自転車の人がやってきて交差したところの写真です。

流し撮りの難しいというポイントはいくつかあります。まず、シャッター速度をおそくしないといけない。被写体の動きに合わせてカメラを動かしているので、当然手振れの極致になり、なかなかぴたっと被写体を捕らえるのが困難です。

シャッター速度を遅くするので、入ってくる光量は当然多めになるので、f値はかなり絞るか、ISO感度を下げないといけません。ここではISO感度は64のさらに下まで下げています。

自転車の動きは速すぎず遅すぎずで、練習にはちょうど良い。でも、何回かやってみましたが、被写体そのものもぶれてしまっている写真がほとんどで、これはましな方。

また、チャンスがあったらやってみます。

2018年7月22日日曜日

8:30発 新島行

f/16 1/125sec ISO100 500mm

調布飛行場は都営の飛行場で、主として新中央航空が伊豆七島への小型機の定期便を運航しています。船だと半日かかるところを小一時間で行けますから、休みの少ない方には便利ですよね。飛行場に隣接して味の素スタジアムができたので、さらに知名度がアップしたように思います。

周囲は武蔵野の森公園として整備されているので、滑走路を間近に見ることができます。定期便として8:30の新島行が最初の定期便。8時を過ぎると、空港の管理車がぐるっと滑走路を点検して廻っていました。

時間が近くなると、管制塔の方向から、ブゥ~ンと一際エンジン音が響いてきます。ゆっくりと滑走路に侵入した小型機はDornier 228-212 NGという乗員2名、乗客19名を乗せれるプロペラ機です。

滑走路の真後ろのポジションで、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRのバズーカ砲を構えて撮影しました。昨日、シャッター速度の反省をしましたが、この写真でも超望遠で手振れ必至なんだから、もっとシャッター速度を短くしてISO感度を高くするとかあってもいいんじゃないかと・・・

まぁ、いろいろ反省するから賢くなる余地があるということで。何しろ、もたもたしていると飛行機は飛んで行ってしまいますから、とりあえず全体の露出が適正ならOKということにします。

それに、ここでもVR(手振れ補正)のおかげで、超望遠手持ちでも手振れは気にならない程度に抑えられていると思います。

エンジンが高速に回転して、排気が噴出されています。いかにも、さぁ、これから飛び立つぞという感じです。ただ、驚くのは、エンジンの排気とは関係なさそうな場所でも、よく見ると画が揺らめいているんですよね。

朝からすでに気温がぐんぐん上昇して、すでに滑走路のアスファルト上に陽炎が立ち上っているんです。暑いわぁ~!!

f/16 1/125sec ISO100 500mm

2018年7月21日土曜日

シャッター速度と手振れ

f/5.6 1/640sec ISO-800 300mm

長いこと絞り優先(Aモード)ばかり使って写真を撮ってきたので、絞り以外については自動で決まってしまうので、ほとんど無頓着でした。

マニュアル撮影をするとなると、シャッター速度、ISO感度も意識しないといけないわけですが、まだそこまで頭が回らない。もう一度、そのあたりをしっかりと考えないと、撮ったのはいいけど「なんで、そんな設定で??」ということになってしまいます。

この猫は、近所の野良。今までにも、何度も被写体になってくれていますが、近づくとすぐ逃げてしまうので、AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRの望遠端300mmでもここまで撮らせてくれたのは珍しい。比較的落ち着いて設定できたので、無難な撮影条件で、毛の一本もシャープにとらえることができました。

とりあえず、シャッター速度について、もう一度考えてみます。

シャッター速度は、そのものずばりシャッターが開いている時間。当然、長いほど光がたくさん入ってくるので明るい写真になります。

動かない物を撮影するなら、必要な明るさを確保するために多少長めでもいいわけです。動く被写体の場合は、できるだけ短くしないとぶれぶれの写真になる。その分、絞りをあけたり、ISO感度を高くして光量を確保する必要が出てきます。わざと動きを見せるための流し撮りのような高等テクニックもありますよね。

ここで、もうひとつ注意しないといけないのが、手振れの問題。自分の様に手持ち撮影しかしないという場合、どんなに頑張っても手振れは絶対に起こしています。一般的に、「1/焦点距離」が手振れが影響しないシャッター速度の限界といわれていて、これ以上長くなると写真はぶれがはっきりして生ぬるいことになる。

例えば、50mmの焦点距離のレンズでは、1/50よりも短くすればぶれはでないということなんですが、厳密には、シャッターを切った時の振動すらぶれの原因になるので、三脚にカメラをセットして、事前にミラーアップしてレリーズでシャッターを切るくらいのことをしないなら、あまり細かいことを気にしてもしょうがない。

もちろん、いろいろな条件が加わっての話ですから、単純には決められません。自分の場合、使用する焦点距離は16mm~300mmが中心。1/300秒くらいにしておけば、基本的にはシャッター速度はいじらなくてすむことになります。

ところが、実際のところ、ブログにのせている写真のシャッター速度は1/125くらいが多い。ズームレンズはやや暗めのレンズになるので、シャッター速度を短くするとISO感度をかなり高くすることになるので、写真にノイズが増えやすいというデメリットがあります。

だから、レンズ選びでこだわりたいのが、手振れ補正なんですよね。ニコンの手振れ補正はレンズ内で、微妙な動きに合わせて光学システムを振動させるもので、数段分を補正する効果があるので、手持ちにはけっこう強力な助っ人になります。


この並べた3つの写真は、10mくらい離れた隣のマンションの壁を300mmの高倍率で手持ち撮影したものです。同じ場所を切り出して比較しています。

一番左は、一般には手振れしないといわれている最短速度に近いシャッター速度1/320secでVRオンです。見事にオートフォーカスが決まって、タイルの質感が再現できています。

真ん中は、左と比べると随分とブレブレの写真で、猫だったら毛の判別はできそうもない。実は、これはVR(手振れ補正)を切っただけで、シャッター速度はやはり1/320secなんです。焦点距離が長くなるほど手振れは起きやすいので、VRの効果を実感できます。

そして右は手振れは出ていますが、VRなしの1/320secよりはましで、ぎりぎり許せるくらい。実は、これは1/320secから3段以上遅くした1/30secでVRオンの撮影。

手持ち撮影では、1/焦点距離は厳しい。ですが、手振れ補正があれば、むしろ1/焦点距離よりも長めのシャッター速度も可能ということ。特に望遠側の焦点距離を多用するなら、実効性がある無くてはならない機能ですね。

2018年7月20日金曜日

雉鳩

f/14 1/125sec ISO-1250 300mm

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRで撮影。

何かが飛んで来て向こうの木の陰に入った、と思ったので急いで移動して目を凝らしてみると・・・たくさんの木の枝の中に、いました、いました。

鳥です。あわてて、カメラを構えてシャッターを切るんですが、何しろマニュアル・モードでの撮影を実践中なんで、なかなかいい感じで撮れません。

晴天でかなり光量を絞った状態だったので、いきなり影が多い木々の中にカメラを向けても光が足りるわけがない。何しろ相手は鳥ですから、いついなくなるかわかりませんから、のんびりもしていられません。

構図も考えていられないので、ほぼど真ん中に被写体(鳥の目に合わせているつもり)を捕らえて、連写まではいきませんが、とにかく1分間で数十枚。細かいことは後でPCで調整するとして、撮りまくりました。

こういう時は、マニュアルにこだわらずP(プログラム)モードにして全部自動で撮るというのもありなんですが、あわてていてそんなことも思いつきませんでした。

撮れれば一緒とはいえ、暗いんだからもっと絞りを開放して、相手の動きは速いですからシャッター速度は早くすべきだったでしょう。明るさが足りないならISO感度を上げて対応というのが、正解だったと思います。

撮影している時も、なんか鳩っぽいなぁ、鳩ならつまらないなぁ(スンマセン)と思いながら焦っていたんですが、後から見るとよくそこらにいる鳩とは違います。

雉鳩ですね。色が木の中に混ざりこんでしまうので、よけいにわかりにくい。もっと明るいとよかったですよね。

2018年7月19日木曜日

夜明けの多摩川 (2)

f/5.3 1/80sec ISO-1000 92mm

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRで撮影。
昨日の夜明けの多摩川での撮影のレンズを変えての続きです。

全体の景色ばかり見ていて、最初は気がつかなかったんですが、川辺にはたくさんサギがいたんです。

景色は広角がいいんですが、サギを狙うとなると、高倍率ズームの出番です。上の写真は、サギにもっと寄ることは可能ですが、堰の建物全体との対比が面白いかなと思って、あえて中望遠。

やはり、自分が切り取りたい画角を好きに作れるズーム・レンズは、とても便利としか言いようがない。

川の中にいるサギを狙うには、さすがに高倍率が必要。

f/5.6 1/80sec ISO-1600 300mm

300mmでやっとこのくらい。

超望遠があれば、どばーっと寄れますが、、それが必ずしもいいとは限らないのが写真の面白さかなと。だって、周りの雰囲気と合わせて、いわゆる一枚の写真の「ストーリー」が出てくると思うんですよね。

・・・なんて、かっこいい事言っても、やはりマニュアル撮影が難しい。何も最初から、刻々と明るさが変化する夜明けタイムを選ばんでもええやんかというところ。

暗い所と明るい所の差がけっこうあるので、ファインダーの中の切り取りの画面を動かすと、もう条件を変える必要が出てしまいます。

あ~、難しい。でも、楽しい!!

2018年7月18日水曜日

夜明けの多摩川 (1)

f/4 1/125sec ISO-1250 16mm

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRで撮影。

稲田堤駅の近く、多摩川の二ヶ領上河原堤です。夜明け直前、東北東の空がだんだんオレンジ色に染まってきて、川面に反射して美しい。

ちょうどこの場所の川の中州部分は、調布の花火大会の打ち上げ場所になっているようです。今年は10月27日で土曜日ですから、その日にここに来るのは難しそうです。

川崎側の手前半分はせき止められていますが、東京都がわの向こう側は段差を勢いよく水か流れていくようです。堰の建物にポツンとついているライトが、いい感じのアクセントになっています。

マニュアル撮影実践シリーズの第一弾で出かけてみたんですが、当然暗すぎで全体が真っ黒けだったり、明るくしすぎて夜明け前なのに昼間かと思うほど明るく撮れたりと、試行錯誤すること50枚あまり。

やはり、こういう広々とした場所では広角が好きですね。広角では周辺減光が目立ちやすい欠点がつきまとうのですが、このレンズは驚くほど少ないです。一応、ごく少しだけ、オレンジ色の強調とともに修正はしました。

2018年7月17日火曜日

マニュアル撮影のポイント

f/14 1/20sec ISO-160 28mm

写真のプライベート・レッスンに行って、マニュアル撮影の実践を勧められました。とは言っても、今まで絞りだけ自分で決めて、あとはカメラ任せでほとんどの写真を撮影してきたので、言うは易し行うは難しです(ピント合わせだけはオート・フォーカス)。

マニュアル撮影モードにすると、絞り(f値)、シャッター速度、そしてISO感度の3つを自分で決定しないといけません。

写真はレンズで光を集めて、昔ならフィルム、今ならデジタルセンサーに画として定着させるもので、適切な光の量が必要です。光が多すぎれば明るすぎて真っ白な写真、足りなければ黒くて暗い写真になってしまいます。

適切な光量かどうか、どうやって判断するか。

昔なら、あるいはプロなら、露出計で被写体付近の光を計測して、それぞれの要素を決定するわけですが、とりあえずアマチュア的な簡単な方法は、だいたいこんなものかと任意に設定して撮影してみるというのが簡単。

撮ったらすぐ見れるというのがデジタル写真のいいところで、そのかわり安易にシャッターを切りすぎるという意見もありますが、まぁプロでないので多めにみていただきたい。

上の写真の場合に、まず最初に撮影したのが右の写真。日差しがかたり強くて、明るすぎであちこちが白飛びしてしまいました。

レンズは高倍率のAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRで、焦点距離32mm、絞りはf/4.0、シャッター速度は1/250sec、ISO感度は400です。

絞りはこのレンズで開放に近いのは、さすがに晴天の屋外では無理がありました。シャッター速度は、多少遅くしたつもりですが、どうせならせっかくの電車にもっと躍動感が欲しい。

で、結局20枚くらいいろいろ設定を変えて撮った中の一枚が上の写真。

シャッター速度は、動体撮影をほとんどしたことがなかったので、あまり意識したことはなかったのですが、1/30秒まで落とすとさすがに電車はしっかりと走ってくれています。それとゆっくり歩いている人との対比がちょうど出た感じ。

構図的にもごちゃごちゃしていて、ズームも中途半端だったので、しっかり28mmの広角端に寄せて、道を渡って近寄り写したい部分を限定しました。

ところが、今まで何を見てたんだといわれそうなことに気がつきました。

今どきのデジタル一眼レフカメラには、露出計が組み込まれているんです。ファインダーの中を見ると、こんな表示があります。これが露出計で、これでおおよその光量が少ないのか多いのかが判断できる。

さて、そのうえで3つの要素を少しずつ変えていくことで、一般的な適正光量に合わすことができます。これは便利です・・・っていうか、絞り優先モードでしたから、今まで使いどころがなかったということです。

急に話が変わりますが、f値にしても、シャッター速度にしても、何でいじったときに切りのいい数字が並んでいないのか不思議に思っていたんですが、その理由は深く考えていませんでした。

それらの数字の変化を「段」と呼んで、一つ変えることを「一段」と言います。一段動くと光量が倍々で変化するようになっているんですね。

プライベート・レッスンで教わったのは、例えば5段分明るくしたい場合は、絞りを5段開放側にカチカチとダイアルをまわしますが、絞りを3段開ける・シャッター速度を2段遅くしてもいいということ。

つまり、3つの要素の足し算引き算なんですが、絞りを4段開けてシャッター速度を1段遅くしたら、ISO感度を2段上げると 4-1+2=5 で5段明るくなるわけで、、この辺りをきっちり考えていれば条件を変えても、同じ明るさの写真を撮ることができるわけです。

これがカメラを自分でコントロールして、意図した写真を撮るために必要なポイントなんですね。いやぁ~、これは慣れるまで大変だと思いましたが、何とか初心者を抜け出るためには大事なところですね。

2018年7月16日月曜日

AT WORK STUDIO @ たまプラーザ その1


昨日は、まさに、うだるような暑さで、何もする気がでなくなりそうな日曜日でした。

しかし、以前よりお願いしていた約束があって、一番暑い盛りに出かけました。それが、何と、写真の教室です。しかも、贅沢にプライベート・レッスンです。

プロのカメラマンの先生に、直接指導を受けようという大それたことだとわかってはいますが、これも万年初心者から脱して、せめてカメラいじりが趣味ですと人に言えるくらいにはなりたいということです。

いつもいつも偶然の一枚、奇跡の一枚で満足しているようじゃ情けない。レンズなどの機材を一新したのを機会に、少しでも撮りたいと思う写真を撮るテクニックを勉強したいと思いました。

しかし、写真教室はたくさんありますが、平日開催が多く、また場所もほとんどが都内ですから、場所も時間もいろいろと制約がある身としては、なかなか簡単には参加できません。

そこで、こちらの都合にも合わせてもらえるプライベート・レッスンというのに目を付けました。そこで見つけたのがこちらの、たまプラーザ駅のすぐ横にある写真スタジオのアットを運営している松岡伸一先生です。

もちろん、普通の写真館のようなポートレイト撮影もしているそうですが、メディアの撮影依頼の仕事もたくさんやっておられて、レッスンはその合間を縫って行われます。

たぶん、自分よりはお若いようですが、そんなには年は離れていないと思います。大変気さくな雰囲気で、大変楽しい3時間でした。

個人指導で授業料は安くはありませんが、こちらも聞きたいことを聞けますし、こちらの写真に対する知識の程度に応じた説明をしていただけるので、無駄がなく効率的でした。

さて、このブログに載せている写真などを見てもらうと、とりあえず初心者としては合格水準にあると評価してもらえるようでした。ただし、基本的にはカメラが撮ってくれているもの。

そこで、自分が撮りたいように撮るための最初のポイントは、マニュアル撮影をするというアドバイスでした。何しろ、ほとんど撮影モードは絞り優先のAに設定して、ほぼ変えたことがない。マニュアは、月を撮るときだけしか使ったことがありません。

シャッターをどれだけ開くかという絞り、開いている時間のシャッター速度、そしてセンサーの明るさの感度であるISOの3つの調節で光量が決まります。マニュアルで撮影するということは、これらを細かく調節して、カメラをうまく操るために必須なことなんですね。

これがけっこう大変。白すぎたり、黒すぎたりで、ちょうど良い明るさを見つけるのに苦労します。(幸いデジタルですから)たくさん失敗して、レンズをしっかり道具として体に覚えこませるようにしないといけないということ。

先月いろいろと悩んでいたレンズについては、自分の場合は高倍率ズームと広角ズームが一番合っているといわれました。松岡先生はCanon使いなんですが、Nikonの高倍率ズームは、実際なかなか優秀であるというお墨付きをもらいました。

単焦点レンズは、もちろん悪くないのですが、やはりスタジオ・ワークや、モデルさんとかの撮影をするわけではないので、ズームの強みを生かすことの方がメリットが高いということです。

具体的な撮影テクニックの一つとして、美味しく見える料理の撮影について教えてもらいました。料理写真の基本は逆光!!というのが重要で、全体を見せるのか、美味しそうなポイントを強調するかでボケの程度を決め、またこれも意識したことがなかった色温度についても解説してもらえました。

とにかく、次回は2週間後。それまで、ひたすらマニュアル撮影に慣れるように、練習しておきたいと思います。

最後に、ブログにこの話を出す許可をいただいて、写真を撮らせてくださいとお願いしたのが上の写真。さすがにプロですから、その場の雰囲気からライティングまで考えてセッティングしていただき恐縮の至りでした。

2018年7月15日日曜日

単焦点でヘッドライト

f/1.8 1/2500sec ISO-400 35mm

車のヘッドライトは、昔と違って車ごとの個性があって、きりっとした面構えはけっこう絵になることがあります。

35mm単焦点だとけっこう近くまで寄れるので、ヘッドライトを対角線に捉えて、周囲の余計な部分はうまくはずして撮影できました。

ヘッドライトカバーのクリアで硬質な質感を強調してみたくて、画質をいじってみました。昔の独特のに匂いのする暗室作業とは違い、パソコン上で操作するのがデジタル時代の「現像」です。

元々カラフルな画ではないので、機械感を強調するため白黒にしました。白と黒だけになると、明るい所と暗い所の差がはっきりして自然と画がしまります。

ヘッドライトをさらに引き立たせるため、通常だと嫌われる周辺光量の低下をむしろ積極的に付加してみました。

被写体としては、どこにでもあるものなので特に面白くはありませんれど、なんかステイリッシュ感は出た感じで、車メーカーの壁紙みたいになった・・・って、よく見ると住宅街で電柱のある背景が映りこんでますけどね。

2018年7月14日土曜日

単焦点でマジック・アワー

f/1.4 1/40sec ISO-1000 35mm

マジック・アワー・・・って、なんかいい感じです。とにかく。日没直後の数分間。隠れた太陽の薄明かりがぼやーっと残っている時間帯。

ロマンティックですし、そもそも色合いがいい。とっても写真向けです。

昨日は、仕事が終わって外に出ると、まさに夕焼けが広がっていて空全体が茜色でした。

これだ!! これは逃しゃいかん!! というわけで、次第に空が暗くなっていくのと競争です。そこらで撮っても、電線ばかりですから、あそこなら大丈夫と思う場所に急ぎました。

まぁ、近くの公園なんですが、ちょうど街灯で手前の木がライトアップ状態だったので、これを手前に入れてみました。

ただ漠然と空だけ撮るよりも、色の対比がはっきりして良かったかなと思います。あまり余計なものは入り込んでいないので、「写真は引き算」を実践できたかもしれません。

2018年7月13日金曜日

単焦点で緑道

f/1.4 1/250sec ISO-8000 35mm

横浜市都筑区は、大部分が通称「港北ニュータウン」と呼ばれる、都市問計画を比較的考えて作られた街並みということになっています。

特に、緑道と呼ばれる完全に歩行者専用の散歩道が区内に張り巡らされているところは、けっこう自慢できるところではないかと思います。

メインの歩道は石畳で、しっとりと濡れている雨の日でも歩きやすい。両側の樹木が道にかぶさるように生い茂り、直射日光を適度に遮って涼しげなところもGOODです。

35mmの単焦点だと、両側を広めに入れることができて、奥行き感はしっかり出せたと思います。雨天の朝で、けっこう暗かったのですが、f/1.4で明るさはかなり確保できています。

手前に被写体を置いて後ボケを狙うのではなく、奥のトンネルにピントを合わせて、景色全体をはっきり写しました。

地面すれすれでカメラを構えて、石畳を前ボケにしたことで、トンネルまでの距離感が明確になったように思います。こういうローアングルは、液晶画面が可動式でライブヴューが使える強みです。

広角気味の標準レンズとして35mmを使った写真としては、構図的にはまぁまぁかなと自分では思っています。でも、絞り優先モードでf値以外はカメラ任せ。もう少し、キレキレの解像度が欲しいかもしれません。

2018年7月12日木曜日

高倍率で亀

f/5.6 1/100sec ISO-200 300mm

望遠レンズを使いたいと思うのは・・・

遠くにある被写体に近寄れない場合、というのが圧倒的に多い。街歩きお散歩カメラでは、典型的なのは動物を見つけた時です。

人間が近寄っても、微動だにしない相手はめったにいるもんじゃない。野良猫だって、一歩寄れば一歩下がり、3歩寄ると逃げていきます。標準の焦点域ではなかなかいい感じに写真におさまってくれるチャンスは少ない。

その点、亀は動きものんびりしていて、けっこう近寄れる動物です。

ところが、この亀の場合、お尻の方に回れば、十分に標準単焦点レンズの画角でいける位置にいるんですが、やはり後ろからじゃいまいちてす。

正面からとらえようとしても、池のど真ん中にはいけませんから、せめてできるだけ横に回り込むとかなり離れてしまいました。そこで高倍率ズームの登場になるというわけ。

ここでの自分へのダメ出しは、まず高倍率を使うと、どうせなら一番アップにしたくなっちゃうこと。300mmまで使わなくても、200~250mmくらいで十分だった感じがします。

つまり、引き算し過ぎで周囲の光景が足りないかなと。池の手前にも水があれば、亀のいる場所の石の孤立感みたいなものが出たかもしれませんし、奥の朽ちた木がもっと写っていれば、縦の奥行きの深さが表現できたかも。

あとは、背景が暗めだったので、露出が背景中心で亀がオーバー気味というのも残念なところ。HDRという露出差を埋めてくれる機能を使うべきだったのかもしれません。

2018年7月11日水曜日

単焦点で駅の花屋さん

f/1.4 1/100sec ISO-400 35mm

街角ぶらぶら歩きというのは、なかなか遠出ができない自分にとっては、数少ないシャッター・チャンスが転がっている時間です。

結局、それがスナップショットということなんですが、ちょっと前にスナップ用のレンズはどれがいいのかという話を書きました。

実際、ズームばかりを使っていると、あまり焦点距離を意識しないですんでしまう。ところが、単焦点レンズにすると、画角というものを否が応なしに気にすることになります。

58mmの単焦点レンズだと、やはり撮る対象をけっこう絞り込んだ感じがする。一方、35mmは何となく周囲が全体的に入ってくるので、確かにスナップには向いているというのを実感します。

ただ、何となく撮ってしまうと、デジタル時代だから「まぁ、いいか」ですませられますが、フィルム・カメラだったら、「なんてつまらない無駄な写真を撮ったんだ」と後悔しかないと思います。

たまプラーザ駅構内をぶらぶらしてみて、なんとなくシャッターを切ってみましたが、やはり絵になるのは花屋さん。正面から撮影すると、ただのスナップですが、横から店前のデコレーションを手前にしてみました。

さすがに明るい単焦点レンズですから、背景はきれいにボケました。ただ、背景の量が多すぎです。背景の面積は半分以上ありそうです。このあたりが、35mmの広めの画角の難しさなのかなと思いました。

2018年7月10日火曜日

単焦点で花桃の実

f/2.2 1/1000sec ISO-400 35mm

春に一つの幹から白、ピンク、赤の三色の花を咲かせるので、毎年しゃしんにを撮りに行く花桃の木があります。なかなか、花頃と天気がマッチしなくて、満足な写真はまだ撮れていません。

この時期に、よーく見るのは初めてです。当然といえば当然ですが、実がなっていました。実から蜜がゼリー状に染み出ていました。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gで、そのゼリーの質感に焦点をあわせてみました。f/1.4では、やはりピントがあわせずらく、ちょっと絞ったくらいが良さそう。

それでも、周囲のボケは絶好調で、光点の丸ボケ具合もきれいです。写したいものを、ぐっと手前に引き寄せておくとボケが際立って、何か写真らしくなりますね。

ただ、どうしてもブログに使え場合、そのままでは画像ファイルのサイズが巨大すぎるので、PC用に解像度を落としているので、掲載した画像を拡大してみると寂しい感じ。

そこで、実のところだけ切り抜いたものを用意しました。


さすがに、このくらいだと、実の質感もはっきりしてきます。よく写真は引き算、と言われますが、周りのごちゃごちゃした部分が無ければ見せたいところに集中できる。

そういう意味では35mmの画角は、確かに広い。被写体がはっきりしていて、あまり大きくない場合は、もう少し長い焦点距離の方が使い勝手はいいのかもしれません。

2018年7月9日月曜日

単焦点でひまわり

f/2.8 1/80sec ISO-2000 58mm

一般的なひまわりは背丈があるので、意外と正面切って写真に撮るのがけっこう大変だったりします。

見渡す限りの原っぱにひまわりが咲いているのを、ちょっと上から眺められると一番最高な感じ。古くはデシーカの映画「ひまわり」、ちょっとだけ新しいところではオフコースの武道館ライブでの「言葉にできない」にかぶさって流された映像などは印象深い。

とりあえず、そこらによくあるのは園芸種で、比較的小さめ。これは写真に収めるにはおあつらえ向きです。

ちょうど二輪のひまわりが咲いていて、まぁまぁ様になりそうな位置関係だったのでパチリ。やっぱり、この花は夏らしい。

AF-S Nikkor 58mm f/1.4で撮影。夜明け直前で、けっこうまだ薄暗い中で撮影していますが、この明るさにはびっくりです。昼間に撮ったのか思うくらい。

まだまだ、このレンズの使い方はまったくわかっていないのですが、少なくともf/1.4だと、あまりにボケすぎて、ピントを合わすのが本当に難しい。ここでは、暗いのにf/2.8に絞ってますが、それでもこの明るさです。

明るい単焦点レンズの強みの一端を見た感じです。


2018年7月8日日曜日

高倍率でサギ

f/5.6 1/6400sec ISO-1000 300mm (triming)

もう、偶然しかないですよね、こういう瞬間は。

たまたま、田んぼにいたサギを狙っていたら飛び立ってしまいました。あ~あ、と思いましたが、そのままカメラで狙い続けていたら急旋回してこっちに戻ってきたところ。

おーっ、またとは無いチャンスだ!!

ただ、いかんせん遠い。高倍率ズームのAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRで狙っていましたけど、最長焦点距離の300mでも、遠いわぁ~

さすがに、ちょっと小さすぎるので、トリミングしちゃいました。元々もキレっキレというものではないので、トリミングしたら被写体の粗さは目立つ感じ。

だからって、超望遠のバズーカの手持ちで、飛んでいる鳥を追いかけるというのはほとんど無理というもの。手振れ補正付きの800gの高倍率ズームレンズだからできること。

さらに言い訳をしておくと、距離があまり変わらない横に飛んでいるのと違い、こっちに向かって来るというのはピントも合いにくい・・・と思います。

かなり不満が残るところなんですが、これが実力ってもんです。

2018年7月7日土曜日

オウム事件終結


平成は、天皇の退位が決定したことで来年の4月までで終わる。平成の時代に、衝撃的だったのがオウム真理教が起こした一連の事件です。

侍ジャパンの活躍が終了したと思ったら、昨日唐突に伝わった、トップの麻原彰晃に対しての死刑が執行されたというニュースは驚きと伴に、はっきりと一つの時代の終焉を伝えるものでした。

1995年の地下鉄サリン事件からの逮捕までの数カ月間は、連日メディアが彼らの動向を伝え続けました。

物事に対する価値観が多様化していく時代とは言え、彼らのあまりにも独特の行動理論は、自分たちのような一般人からはまったく理解の範囲を超えたものでした。

本人が事件について語ったことは、ほとんど無いか、あるいは伝わっていないので、当時も今も、多くの謎は残されており、本当の意味での事件の終焉は迎えているわけではありませんが、トップの死刑執行は、公的な追及の終了を意味します。

自分のような一般人は、多くを語る知識は持ち合わせていませんので、伝えられる話をそのまま受け入れるしかありません。次の新しい時代を前に、引き出しを整理整頓したというところなんでしょうか。

2018年7月6日金曜日

単焦点で夕焼け

f/1.4 1/320sec ISO-400 58mm

夕焼けもフォトジェニックな瞬間です。

フォトジェニック Photogenic ・・・って、なんか懐かしい感じがする言葉。なんでかというと、今は別の言葉にとってかわられて最近は使わなくなった。

じゃあ、今どきはというと、「インスタ映え」というやつです。

フォトは「写真」、ジェニックは「~に適してた」ということで、写真に適しているという意味。

夕焼けは、朝焼けよりも撮りやすい。だって、わざわざ起きなくてもいいですからね。ただ、どっちもフォトジェニックな時間というのはけっこう短い。

早すぎると色彩が足りないし、タイミングを逃すと真っ暗でシャッターが切れない。数分間の勝負です。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの強みの一つがf/1.4という明るさ。明るいレンズというのは、光をたくさん取り込めるということ。

明るいということのメリットはシャッター速度が遅くならないため、手振れなどの問題が防ぎやすい。そして、ISO感度を高くしなくてもいいので、ノイズの心配も少ないということ。

夕焼けでは、けっこうしつこくシャッターが切れるので、フォトジェニック・・・いやいやインスタ映えのチャンスが増えるという事ですね。

2018年7月5日木曜日

広角で夜明け

f/4 1/320sec ISO-1000 16mm

プロのカメラマンのスタジオワークは、ほぼ完全にコントロールさけた環境での撮影で、カメラマンの実力そのものが写真の出来にしっかりと反映されます。

一方、屋外の景色となると、まずは天候とかの偶然の要素が必ず入ってくる。本気で頑張って写真を撮りたい人は、その偶然を引き寄せる確率を高めるためのいろいろな努力をしています。

自分の場合は、へなちょこアマチュアなもんですから、その努力をする信念が足りません。

例えば、この写真。夜明け前です。そもそも夜明け前に起床しないといけませんが、頑張って必ず起きるという決意があるわけではない。

たまたま、起きたらちょうどいい時間だった。そして、たまたま、ほど良い雲があった。偶然、太陽が出てくるあたりは比較的雲が少なかった・・・

じゃあ、ちょっとカメラ持って、近くの高台まで行ってみようかということで撮影したもの。

太陽が少しずつ、地平線下から赤く照らし出す暁光です。快晴だと、ただ赤くなってくるだけなので、それほど面白くはないのですが、雲が多いと、雲に様々な紋様が広がって時には見ごたえのある景色を作ってくれます。

今回は、ちょっと雲が多すぎですが、AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRという広角ズームを使用して、16mmの超広角による広がっていくパースペクティブが少しは出ています。

とはいっても、だいぶ画像操作で色彩は強調しています。実際の見た目は、これほど赤さはありませんでした。とはいっても、やっぱり、景色を大きく切り取る場合は、広角は好きだなぁと思います。

2018年7月4日水曜日

野菜スティック


何か、6月中に梅雨明けとか、すごいことになってますが、初夏・・・というには、猛ダッシュで真夏です。

とりあえず、夏の始まりの頃は緑が新鮮で、野菜が美味しい季節。

一年中、葉物野菜のサラダばかりを食べていることが多いのですが、この時期はスティックでバリバリかじるというのもいいもんです。

定番のソースはバーニャカウダだと思いますが、ごまだれでもいいし、なければマヨネーズでもOK。

みずみずしい野菜をどんどん食べるのは、何か体にも良さそう。

しっかり噛むので、けっこう食べた感もあるので、ダイエットにもおすすめかもしれません。

2018年7月3日火曜日

日本敗退・・・


何は無くとも、これです。

今朝、日本時間午前3時キックオフで、いよいよ日本vsベルギーが行われました。

あ~、あ、あ・・・・あ~あ・・・ということだったんですが、2点先行するも守り切れず、終了間際にあっという間の逆転ゴールを許して、日本は敗戦しました。

FIFAワールド・カップ、2018ロシア大会は、決勝トーナメントが始まり、早くもアルゼンチン、スペイン、ポルトガルなどが姿を消す波乱の多いベスト16の戦いとなっています。

グループリーグを勝ち上がるために、西野ジャパンがとった戦略は、賛否両論、いろいろと物議をかもしましたが、この試合での戦いぶりに結論は持ち越しでした。

FIFAランクで3位のベルギーをよく追い詰めた試合という評価でしょうが、厳しいことを言えば、これは勝てた試合だと思います。十分に対等に戦うことができることを証明したということ。

それだけのものを見せたことで、GLの戦略の疑問は払拭できましたが、より上を目指すべきこともはっきりしました。

試合後インタヴューで、西野監督は「何が足りないんでしょう・・・でも、わずかだと思いますが」と語りました。

日本は、変な外人監督に頼らず、このまま西野ジャパンを熟成して、「足りないもの」を見つけてあらためて「侍」を見せてもらいたいと思います。



2018年7月2日月曜日

NIKKOR単焦点レンズ

f/1.4 1/60sec ISO-400 58mm

ニコン純正のNIKKORレンズの中から、単焦点レンズを探してみようという話。

写真が大好き、カメラが大好き、一眼レフが大好きでレンズ沼にはまると、どうやら基本は単焦点レンズから始まり、そして単焦点レンズを極めることが正義なのだ!! という意見に同調することになるのが一般的なようです。

もちろん、ズームレンズの便利さは実用的なところで捨てがたいものがあるわけで、アマチュアで、そんなに高価なレンズを買い揃えるなんてことが出ない立場で考えれば、単焦点レンズだけで勝負なんてことは無理な話です。

それでも、現実には「80点を目指して作られるのがズーム、100点満点を目指して作られるのが単焦点」という話があって、実際、確かにそうなんだろうなと素人的にもうっすらと理解できるわけです。

とりあえず、NIKKOR現行ラインナップから単焦点レンズを列挙してみます(マニュアル・レンズ、およびAPS-CサイズのDXレンズは除く)。

1. F1.4シリーズ
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

2. F1.8シリーズ
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

3. その他のAF-Sレンズ
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
AF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR II
AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR

3. AI方式対応レンズ
AI AF Nikkor 14mm f/2.8D ED
AI AF Nikkor 20mm f/2.8D
AI AF Nikkor 24mm f/2.8D
AI AF Nikkor 28mm f/2.8D
AI AF Nikkor 35mm f/2D
AI AF Nikkor 50mm f/1.4D
AI AF Nikkor 50mm f/1.8D
AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
AI AF DC-Nikkor 105mm f/2D
AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D
AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED
AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED
AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

たくさんありますね。この中の数本が、アマチュアでも持っていて損はない、あるいは持っていた方が良いレンズだと思いますが、毎度のことながら、結局どんな被写体を撮りたいかで答えは大きく変わってきます。

AI方式のレンズは旧式との互換性があるもので、かなりマニアックな選択になると思いますので、アマチュアは基本的には選択肢から除外してもいいかと思います。

ただし、一つだけ気になるのが焦点距離14mmがあること。大三元ズームの広角、キャノン・ユーザーも羨む、「神レンズ」と呼ばれるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの最短焦点距離と同じで、F値も一緒。

超広角レンズの一番の活躍どころは、他のレンズにない焦点距離ですから、おそらく自分が大三元広角ズームを使うなら、ほとんど焦点距離14mmで写真を撮ると思います。ということは、このAI式対応単焦点レンズは、より軽いので選択肢に残しておきたい感じがします。

焦点距離300mmを超えるような超望遠は、そもそも目の玉が飛び出るくらい高価ですし、ほとんど素人には使い道が無い。となると、実質的な選択肢は、60mmと105mmのマクロ(Nikonではマイクロと呼びますが)レンズ以外では、F1.4シリーズかF1.8シリーズということになります。

f/1.4 1/80sec ISO-200 58mm

何はともあれ値段ですが、F1.8シリーズの新品実売価格は、安いものは2万円前後からで
高くて7万円。F1.4シリーズは、50mmだけがバーゲンプライスで5万円前後ですが、他は17~20万円程度です。

F1.8で揃えて、上達してくるとより高品質なF1.4が欲しくなることは・・・あるあるですよね。F1.4を持っていると、基本的にはF1.8はいらないのですが、持ち歩くときにより軽量なF1.8を用意して妥協するということはあるかもしれません。

潤沢な資金があるなら、そりゃ、F1.4をがんがん買えばいいわけです。ただし、明るい分、被写界深度が狭くなりますから、F1.4で撮影するのは本当に難しいでしょう。実際には、もっと絞って使うことの方が多い可能性が高いと思います。

F1.4シリーズにしかないのは58mmと105mmの2本です。58mmは、とにかく物凄くくせがあるレンズで好みがわかれるそうですが、別の言い方をすればこのレンズでしか撮れない独特の雰囲気があるということ。特に夜景などの撮影には、これ以上強力なレンズは無いと言われています。

望遠になるほど光量は減るのが当たり前なので、105mmでF1.4は驚異的な光学性能です。望遠でボケ、明るくてボケのダブル・ボケがこのレンズの独自の持ち味。

あとは、風景中心なら広角側が使いやすい。スナップ撮影なら35~50mm。人物などのポートレイト撮影なら85mmなどの長めの焦点距離が推奨されます。

前にも書きましたが、自分の場合では、独自の世界を見てみたいということから58mmは外したくない。スナップが多いので35mmもいいと思います。望遠側はマクロと共用でF2.8でちょっと暗めですがたぶん足りる。

あとは、広角側ですが、広角というからにはせめて20mm以下なんですが、SIGMAの20mm単焦点を持て余した前科がありますから、もう一度挑戦する勇気はなかなか出ません。ですから、いっそ14mmの超広角の方が面白いわけで悩みどころなんですが、大三元との値段差があまりないんですよね。

2018年7月1日日曜日

スナップ写真に使うレンズはどれ?

広角ズーム AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

単焦点 AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

標準ズーム AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

スナップ写真、スナップ・ショットと呼ばれるのは、日常的な光景を特別な準備無しに写真に収めたもので、普通にカメラで撮影するときの大多数がこれ。

職業写真家ではなく、アマチュアの自分が街歩きの中で、おっ、いいじゃんと思ってカメラを向け眼場合はほぼスナップ写真なんですが、中に偶然の奇跡的な写真がごく稀に混ざっていたりするわけです。

ですから、スナップ撮影をバカにしてはいけない。奇跡の一枚のためにも、少しでも良い条件で写真を撮れるにこしたことはないというわけです。

カメラのレンズの規格には焦点距離があって、その違いは画角に反映されます。画角は、人間の瞳で見ている場合の視野みたいなもの。

一番普通にそこらを見ている状態の視野に一番近いのは、焦点距離35mmの時の画角と言われています。ちょっと意識的に見つめているくらいが50mm、ぼけーっとして見るともなく見ているのが24mm。

ですから、意図的な「写真」を撮るなら50mmが「標準」として推奨されますが、スナップ写真には35mmの方が向いていると言われています。

そのかわり、平凡な写真になりやすい画角とも言われて、多少なりとも写真らしい写真にしたいと思うとけっこう扱いは難しくなります。

レンズをいろいろと揃えていくと、ある程度同じ焦点距離がかぶってくるわけですが、今のところスナップ向けの35mmの焦点距離を含んだものが4本もあるんです。

広角ズーム AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
単焦点 AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
標準ズーム AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
高倍率ズーム AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

普段の街歩きにカメラにつけっぱなしにするのに、いったいどのレンズがいいのだろうと疑問に思いました。実際は、焦点距離を最優先して、解像度は多少目をつぶることになる高倍率ズームを選んでしまうのですが、他のレンズの写りに差はどうなんでしょう。

上の写真が、それぞれの35mmの焦点距離で写したもので、絞りはすべてF8です。写真としては、背景が明るすぎて、手前の盆栽が逆光気味でアンダーでよくわからないという最低の写真ですがお許しください。

一応、盆栽は1.5mくらい離れていて、まぁ旅先のホテルのベランダに出ている人物のスナップ写真というイメージです。それぞれのレンズによって、微妙な画角の違い、色乗りの違い、歪曲収差の違いなどはあるんですが、これだけパッと見た感じでは、スナップ写真と思えば大差ないと言えそうです。

左:広角    中央:単焦点    右:標準

これは、焦点が合っている人物の一人を切り出した時の比較という感じのもの。拡大しても、一見大差ないように見えます。でも、よーく見てみると広角は、シャドウの描画はいいんですがディテールがやや潰れている。

意外と頑張っているのが、ネットの評判はイマイチの標準ズーム。明るさは足りない感じですが、解像度は悪くない。黒塗りのパイプの枠は、単焦点が圧倒的にリアルな質感を描き出しているように思います。

左:広角    中央:単焦点    右:標準

今度は、風景を撮ることを考えて、遠景に焦点を合わせました。手前に入っている盆栽の葉っぱの前ボケの感じは、まったく差が無いようです。

窓枠などの感じもほとんど差は無いのですが、一番上のベランダの柵をよく見ると、一本一本がはっきり描ているのは単焦点だけです。

結論として、まぁ当たり前だろということなんですが、やはりズームよりは単焦点レンズの方に軍配が上がるようです。とは、言っても普段はほとんど気にしない部分での差という事ですけど。

そうなると、普段の持ち歩きレンズとしては、カメラにつけっぱなしの高倍率ズームに加えて、広角ズームをカバンに入れておくというのが通常パターンなんですが、スナップ写真に特化して考えるなら35mm単焦点レンズメインで、念のために高倍率を持っておくというのもありですね。

このあたりが、一眼レフカメラ愛好家に多いと言われる単焦点レンズ至上主義の始まりなのかもしれません。