2008年2月27日水曜日

日吉も中山もみんな集まれ

3月末に横浜市営地下鉄グリーンラインが開通すると、港北区の日吉から緑区の中山まで交通が通り、センター南で開業した理由の一つがやっとこさ満たされることになります。

もちろんこれは生き残りを賭けたクリニックバトルのさらなる一展開ともいえるわけですが、特に自分が専門にしている関節リウマチの患者さんは、コミュニケーションが取れれば遠くからでもきていただけることがあるので、日吉~中山の患者さんが相談に来てくれることを期待してしまうわけです。

この前、ビタミンママのスタッフの方に「あすなろさんはリウマチ専門で、それ以外はやってないと思われている」というような意見をいただいたんですが、もちろんリウマチ患者さんはそんなに多いわけではないので、それだけではとても医院経営はなりたちません。

当然、一般整形外科をやっていた期間の方が長いわけですし、一般病院の整形外科医長も随分やっていると何が専門なんだかわからなくなるくらい、何でもやりました。

でも実際のところ、今も知識のアップデートをし続けているのは関節リウマチであることは否定できませんし、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター非常勤講師でもあり、リウマチ患者さん、それも特に手指の変形を中心に現在も手術をしているわけですから、リウマチ専門と思われてもしかたがありません。

ブログではリウマチ関連の話題をどのくらい書いていたか、と思い拾い出してみました。

整形外科医とリウマチ外科医
今日は大学で手術
2008年のリウマチ戦略
大学でのびのび
リウマチ薬 エンブレルの副作用死亡例報道について Part2
リウマチ薬 エンブレルの副作用死亡例報道について
リウマチ・クリニック
あなたの専門は?
リウマチ手指変形を治す
整形内科医、参上。
関節リウマチの21世紀型アプローチ
手の指は大変
リウマチHP作成中
リウマチ診療で思うこと

ちょっと、タイトルだけでも、これだけありました。リウマチにふれているものは、もっとあるはずですから、これまでに公開してきたエントリーの中では、食事ネタを除くとやはり一番多いかもしれません。

と、まぁここまでがIntroductionで、今日書きたかったのは、関節リウマチの新薬の話です。生物学的製剤と呼ばれる新しい薬が登場してから、リウマチ治療は大きく変わりつつありますが、今のところレミケードとエンブレルという2種類の薬しかありません。

そこへ第3の生物学的製剤としてヒューミラ(アダリムマブ)という薬がついに先日承認されました。これは、基本的には先発のレミケードと同系統の薬剤です。そして、たぶんこの数ヶ月のうちに、もう一つアクテムラ(トシリズマブ)も承認されると思われます。こちらは、ターゲットが異なるので、他の薬で聞かない人でも効く期待が大ですので、さらに治療の選択肢が拡大することが期待されます。

現在も数時間かけて点滴で行うレミケードにしても、週に2回通院してもらうエンブレルにしてもクリニックで使用しているわけで、発売当初は全例登録という、医者にとってはかなりめんどうな手続きが必要になりますが、専門にしている以上これらの新しい薬も使える状態は用意しなければと思っています。

もちろんリウマトレックス(メソトレキセート)を中心としたスタンダードな内服薬治療も、しっかりと行っていくことが基本であることはいうまでもありません。

そのためにも勉強会も企画しています。これは田園都市線と市営地下鉄沿線の女子医リウマチセンターOB&OGで集まって、いろいろ情報交換や症例検討をしていこうという会です。なんとか定期的に開催して、しだいに間口を広げていけたらいいなと考えています。内科系と外科系のリウマチ専門医が協力していくことはクリニックレベルでも大変重要なことだと思います。

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