2013年10月12日土曜日

病院火災

昨日、福岡で起こった整形外科病院の火事は、同じ医療に携わるものとして注目せざるをえないものです。

事故のあった病院は、ニュースからすると、ベッド数からすると入院を扱える有床診療所だと思います。おそらく、手術などをするために入院する患者さんはいない。大きな救急病院では受け入れない、一時的に安静が必要なお年寄りがほとんどではないかと想像します。

このあたりのことは別の問題ですが、現代医療の問題の一つで、在宅医療が進歩しても結局埋めきれない歪を、なんとかバランスを保つために必要な施設ということが言えると思います。

うちのクリニックは無床診療所で、当然入院は扱っていません。入院が必要な場合は、近くの病院へ紹介してお願いするわけですが、実際に大学病院クラスでは積極的な治療が必要無い患者さんはお願いするわけに行きません。

身動きが取れない高齢者中心の入院患者さんでは、一度何か事故が起こると安全に退避させることは相当困難であることは容易に想像できます。下手をすると、入院患者さんの数と同じ位のスタッフの数が必要でしょう。

自分のクリニックはガスは使っておらず、もしも火事が起こるとしたら電気関係でのトラブルしかないと思います。ブレーカーなどのパネルを設置してある付近、あるいは電気給湯器のあたりが可能性があるかもしれません。

火事のあった病院は整形外科ですから、だいたいどんなものを設置しているかは想像できますが、医療器具はあまり問題を起こすことは考えにくい。一般的な入院に必要なもの、厨房施設とかボイラーとかの問題なのでしょうか。

まだ、原因などについてあまり報道がされていない今の時点では、あまりいろいろ考えてもしょうがありません。しかし、今後出てくる報道には注意を払いたいと思います。