直訳すれば、狐顔ということで、確かに見た目も狐にみえないこともない。
ナス科で正式にはツノナスと呼ばれ、開花は夏、狐に見えるのは実。毒性があって食用にはならないそうで、見て楽しむだけ。
世の中には初めて見るものというは、いくらでもあるものです。こんなも、いつのまにか南米からはいってくるようになったわけで、それだけ世界が狭くなったということ。
外来種の繁殖により、その土地本来の固有種が絶滅の危機に瀕すると言う話は、動物も植物でもよく耳にする話です。交通の便がよくなって、短時間で往来できるようになったことが大きな要因。
もともと、生物の生存競争は弱肉強食。ですから、絶滅危惧種の存在はやむをえないところがあるのですが、それはあくまで生存する目的の場合。
珍しいものに価値を求めるというのは、人類史上今に始まった事ではなく、ある意味本能に近いところ。しかし、希少品のコレクションは楽しみであって、生きていく上で必ずしも必要ではありません。
幸いというか、この狐顔は日本では冬を越せないので一年草の扱い。基本的に増えたりは出来ないので、ご心配なく。それにしても、名前の書いてある札を一緒に撮ろうとして、葉ばかりが目立っている最低の写真でスミマセン。