ずいぶんとおじさんになって、あらためて若い頃にやっておけばよかったと思う事がちょこちょこあるもんです。
例えば、真面目な話、留学はしておきたかった。医者になってからの留学は、ほとんどが短期のもので通常は1年。まとまった仕事ができる期間ではありませんが、最低限、語学力という点では大きな意味があります。
うちのような小さいクリニックでも、時に外国人の患者さんが来たりするわけで、少なくとももう少し流暢に英語が喋れるだけでもだいぶ楽チンになるだろうと思います。毎日、英語のネイティブ・スピーカーの方と接していれば違うんでしょうけど。
年を取って頭が固くなってくると、なかなか勉強した事が残ってこないもので、まして年に数回程度英語を使おうとしても、まぁ無理だわな。
固くなるのは頭だけではなく、体もどんどん退化して、いやはやどう情け無いことになってきた。スポーツについても、もっとやっておけばよかったと思いますけど、どうも昔から基本的には得意なほうでは無いんですよね。
最近は学校の授業の中にダンスが取り入れられているわけで、かっこよく踊る何ていうのは若い人には当たり前になってきました。これも今となっては、無理無理。
自分が若い頃はディスコの全盛期。今時、ディスコって何って言われそうですが、ディスコティークというのは単に流行の音楽にのって踊る場所。まさにサタデーナイトフィーバーと言えば分かりやすい。
ソーシャルダンスにこだわる大人も随分と増えて、自分の周囲にもそんな方がいたりします。患者さんにもキレっキレのダンスでケガをする人もいたりして。何にしても。踊りの一つもちゃんとできないようじゃ平成の時代を生きていけなさそう。
若い時に戻れるわけじゃないので、あんまりそんなところを後悔してもしょうがない。所詮、昭和の人間ですからね。年を取ったからわかることもたくさんあるので、まぁよしとしましょう。