暑いっ、・・・と思っていたら、いつの間にか9月も今日でお終い。こんだけ存在感が薄かった長月は、そうそう無いのではと思ったりして。
さてと、今回はパソコンの話。日本では、80年代なかばに家庭で使える、まさにパーソナルなコンピュータをNECが出したのが始まり。当時はスタンドアローンという言葉は無く、というか一台ずつまったく独立して動くのが当たり前でした。
そのうち特定の相手とだけ電話回線を使ってつなぐBBSが出来るようになり、90年代なかばには不特定間をつなぐインターネットが普及。今では、ネットにつながらないとパソコンの意義が無いくらいの社会となったのは周知の事です。
特にこの数年はクラウド・サービスというものが普及してきて、データや、場合によってはアプリケーションすら自分のパソコンには置かないというような形も見えてきました。
そうなると、いろいろなデジタル演算を行って作業効率を高めるのはクラウド側の仕事で、自分のパソコンはネットに高速につながる環境が用意されていればいい。
数年前に、ネットにつなげてブラウザとメールを使うには十分というコンパクトなネットブックと呼ばれる小さいノート・パソコンが流行りました。場合によってはポケットに入れて持ち歩くというような使い方も示されて、スペックも低めで価格も安いのが受けたわけです。
ところが、iPhoneやスマートフォンの普及によって、そういう仕事はネットブックすら必要なくなりました。さらにその部分を拡張した、iPadやタブレットの急速な普及によりネットブックは吸収されてしまったと言っていいでしょぅ。
その一方で、ある程度の仕事もしっかりとこなしたいと思うと、さすがにそれらのハードでは非力。そこで、Intelが提唱し広まってきたのがウルトラブックという考え方。
排除できるハードをはずして、コンパクト化。ただしUSBやBluetoothといった拡張性はしっかり確保。携帯性にすぐれたノートパソコンです。ただしCPUは、それなりに高性能な薄型低電力のものを搭載している。
基本的には無線LANでネットに常時つながっていることが前提で、各種のクラウドをうまく利用していくことが使い方のコツということになります。
コンパクトで高速なSSDの価格もこなれてきて、最近では1TのSSDも登場していますので、本体の中に大容量のストレージを組む事も可能です。
が、実際OSとある程度のアプリケーションをインストールしても250G程度で十分でしょうから、 むしろデータなどはどうしても手元に持っておきたいならばUSBメモリーなどの外部接続を使用したほうが、安全性の上でもいいかもしれません。
Photoshopで有名なAdobeなどは、一般向けにはクラウド・アプリに特化していくことを表明していますし、ますます高機能なブラウザとメール以外のソフトはパソコン本体には不必要になっていくのかもしれません。そうなると、250G程度のROMだけのパソコンというのもありでしょう。