敬老の日は、いまさら説明するまでもなく、年を取った方を敬う日。日本中が高齢化社会になってきて、敬老されるべき方の数は増える一方。
ところが、昔だったら60歳代後半くらいから「お年寄り」というようなイメージでしたが、最近の高齢者は確かに元気で、80歳を超えてもバリバリに生活している方も少なくありません。
自分が医者になった30年くらい前だったら、80歳というと「すごい」という感じがしていたものです。100歳超えなんて、もう神様の領域。でも、今や100歳以上は5万人を超えているのだそうで、特に21世紀に入ってからの増加が驚異的。
あと20年くらいすると、自分が敬老される側になるかと思っていたら、そうはいかないかもしれません。100歳超えだけでも数十万人いて、90歳になっても年寄とは呼ばれないような社会だったらどうしましょう。
高齢者か増えることはいいのですが、問題は健康な高齢者でいられるかということ。健康を維持するために、いろいろな医学的な研究が進むことが必要なんです。
ところが、それがまた寿命を伸ばすことにもつながり、よりいっそうの高齢化社会を作るというジレンマみたいなものもあったりするんですよね。
まぁ、先のことは若い人にまかせて・・・って、若い人が足りないとなると、日本の将来は本当に心配になってきます。