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2013年11月8日金曜日

新しい電子カルテ

といっても、自分のクリニックの話ではありません。うちで使っているのは、病院や薬局などでも使えますが、どちらかというと開業医向けの「ドクターソフト」というもの(それにしても安易なネーミング!!)で、開院以来ずっと同じ。

基本的にはSQLで構築したデータベースを元に、XMLを表示するビューワーという構成だと思いますが、かなり古めかしいGUIで、値段が安いので許せますが、今時からするともう少し使い勝手を何とかして欲しいという感じ。

大学はいまだにアナログで、紙カルテですが、実際のところ確かに保管などのスペースが膨大でお金もかかります。それに比べて、電子カルテにすると保管にかかるスペースや費用は、かなり節約できることは間違いない。

ただし、そのかわり診察室の机はいっきに狭くなるという弊害があり、またモニターの配置によっては患者さんとの距離がものすごく遠いことになって、やりづらいこともしばしば。

月に一度、リウマチ外来を行っている横浜新緑総合病院では11月から、やっとのこと電子カルテが導入されました。これまでオーダーのみが電子化されていたのですが、ついに通常のカルテ記載も電子化ということになりました。

8年ぶりに、いつも使っているものとは違う電子カルテを操作したわけですが、まず8年たって電子カルテというソフトウェアの進化というもの・・・まったくと言っていいほどしていないことに驚きました。もっとも、やっていることはそれほど高級なことではないので進化のしようがないのかも。

それに伴い、オーダー部分も以前のソフトから大きく様変わり。カルテ記載は、新しくなってもそれほど困る事はありませんが、一番めんどうなのはオーダーのところ。慣れたソフトを残してあれば、まごつくことも少ないのですが、当然刷新されています。

例えば処方をしたいという時に、前回処方をそのままコピペできるのがパソコンのべんりなところ。ところが、処方する画面に全体が置き換わってしまうため、過去のを見ながら直せない。今日のカルテスペースが真ん中に無いので、違和感ありあり。

使い方を説明するために立っている業者のヒトは、質問しても「聞いてきます」というだけで、何の役にも立たない。患者さんが目の前にいるので、自己解決するしかないという有様。それでも、自己解決できるだけ使いやすい方なのかもしれませんけどね。

電子カルテが一般的になってきて10年以上となりますが、 いまだにおおきな変わりはなく、このあたりの初期導入トラブルは同じことの繰り返しです。

あ~、また来月もいろいろと悩む事になるのかと思うと気が重くなります(こっちも年をとりましたからね)。