21世紀の松任谷由実は、だいたい2年に1枚のペースでアルバムを発表していますが、先頃ニュー・アルバムを発売しました。
何しろ、自分が高校生の頃にデヴューして、メジャー・セブンスのコードを多用した音作りで大人気になったわけですから、今年は40周年だそうで、いろいろと元気がある。
宮崎駿の「最後の」映画でも取り上げられ、ちょうどデヴュー時も再び話題になりましたよね。あれから40年かあ。80年代には、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、若者の音楽を牽引するトップとして君臨しましたっけ。
さすがに、来年の1月には還暦ですか。確かに以前ほどの話題性は少なくなったかもしれませんが、オトナが楽しむ上質のポップスを作り続ける姿勢は途絶えていません。
正直に言って、あのキンキン声はいまだに苦手なんですが、今のほうが若さの勢いが減った分、歌声もやや落ち着いたので自分としては聴きやすくなりました。
今回のアルバムは、今(POP)と昔(CLASSICO)を融合するというコンセプトのもとに、ある意味40年間の集大成を目指したようなもの。相変わらずのユーミン節ですが、ルーツになる音楽の端々が顔を出す楽しいアルバムになっています。
まだまだ、日本のポップスの一角に必要なパーツとして、存在感を示した一枚というところでしょうか。