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2014年7月18日金曜日

シンスプリント

今年は、やたらと多い・・・感じがしている。いわゆるシンスプリント、正確にはすねの内側・下半分に出る痛み。しかも、そのほとんどが中学1年生、あるいは高校1年生。

シンスプリント(Shin Splint)は、骨に付着している筋肉が酷使される事で、収縮する際に骨の表面を覆っている骨膜を持ち上げてしまうことで傷めるもの。

骨そのものは痛みを発しないのですが、骨膜には神経が通っているので、最初は運動時の鈍い痛みから始まり、がまんして運動を続けていると、日常的にも痛みを感じるようになってしまいます。

また、そういう状態を継続している事が、結局骨そのものにストレスをかけ続けるために、すねの疲労骨折を併発するようなことも珍しくはありません。

走ったり、ジャンプをしたりする事が多い陸上選手やバレーボールとかバスケットボールの選手に多い、スポーツに関連した障害として有名ですが、クラシックバレーのような持続的に筋肉に緊張をかける場合にも発生します。

基本的には、練習量が増えたり、練習内容を変えたり、不適切なシューズを使用することなどがきっかけになります。

治療は、通常は消炎鎮痛剤の外用薬、つまり湿布とか塗り薬しかありませんが、最も大事なのは局所の安静。はっきり言って、ひとたび痛みが出ると運動を休まない限り、なかなか落ち着く事はありません。

こどもたちは自発的に運動を休む事はほとんどないし、中には親が「そのくらいがんばれ」みたいに言うケースも少なくない。ましてコーチなどの指導者が、運動を続けさせる場合は、結局選手としての能力、場合によっては寿命を縮めてしまうことになりかねません。

痛みが出てきたという事は、走り方のフォームが悪かったりするわけで、まずはそれを直すことをせずにがんばっても、結局は記録にはつながらないという事を理解すべきです。根性論だけでは、記録は生まれません。

今年は6月ごろから、この痛みを出した部活初心者の中高1年生がやたらと多い。これは指導者が変わったのか、指導内容が変わったのか、何かありそうな気がします。

いずれにしても、初心者の1年生には練習そのものよりも、前後のストレッチを十分以上にさせることが重要です。