先週1週間での救急車による熱中症搬送数が、過去最高の8500人だったそうです。
そのうち亡くなった方が15人いて、死亡率は1.8%。つまり100人に二人近くが死亡しています。もっとも、救急要請しなかったケースは無数にあるでしょうから、実態は把握しきれるものではありません。
昔は日射病(にっしゃびょう)という表現がよく使われていました。これは炎天下で激しい運動などをした時に、大量に汗をかいて急速に脱水状態になり、めまい、頭痛、吐き気を起こすもので、重症では意識障害で死亡することもあります。
長いこと高温状態にいると、体の熱を放散できず、体温調節がうまくできなくなります。この場合は熱射病と呼んでいて、熱中症は日射病と熱射病を合わせた病名です。
昔と比べると、スポーツドリンクなど、手軽に水分補給をしやすい環境になりました。またエアコンの普及率もかなりあり、どこでも暑さをしのげる環境も多くなった・・・にもかかわらず、近年熱中症になるヒトの数はどんどん増えています。次のグラフは国立環境研究所による死亡者数の統計です。
地球温暖化、日本の温帯かに亜熱帯へのシフトなどが、現実的にこういうところにも現れているのは間違いありません。
自分がこどもの時は、少なくとも自分は熱中症になった記憶はありません。まわりで、ときどき日射病の話は聞きますが、実際に誰かがそれで倒れたという記憶もありません。
でも、平成になった以降、少なくとも2回は熱中症を自覚しています。一度目はキャンプ場、2度目は自宅にいるとき。
キャンプ場は屋外で、いつもより汗をかくことが多かったのでしかたがないとしても、自宅でなるというのは情け無い。やはり若いときに比べて、体の体温調節機能が劣化してきていることの現れでしょうね。
いずれも軽症で、めまいと冷汗、立っていられなくなりました。すぐに足を高くして横になり、水分をしっかり摂取してすぐに回復しましたが、さらに年を取ってきたら、そんなに簡単にはいかないかもしれません。