う~ん、困ったものです、マクドナルドのチキン・ナゲット問題。
中国で生産し輸入しているものがあるわけで、今回はその中国の工場が古い肉を混入させていたというもの。一見、あくまでも中国側の責任のようであり、日本マクドナルドも「被害者」であるように見えます。
鰻や餃子、その他様々な食の安全に関する問題点が次から次へと出てくる中国。食に限らず、文化全体でも「パチモン」天国であることが、度々話題になります。
根本的に、世界のクローバリゼーションの波の中で、中国の「常識」というものがまったく成熟してこないということなのかもしれません。
企業は「価格競争」の末に、より安いものを求めて中国にどんどん進出してきましたが、日本式の導入はいまだにできず、根強い中国式に妥協せざるをえない現状が続いてるということ。
すでに中国も外国企業なしでは、経済が立ち行かないはずですから、価格面の不利は承知で一斉撤退くらいの揺さぶりをかけてでも、安全性を高める意識改革を起こさせてもらいたいものです。
日本の企業も、バブル崩壊後、一転してとにかく安ければいいという方向性になってしまいましたが、消費者側も含めて、優先すべきは安全ということを改めて強く認識する必要があります。
例えば、牛丼競走でも、某社は品質をグレードアップして、実質的な値上げを発表しましたが、ちゃんと価格に見合った価値があるのなら、消費者は歓迎するでしょう。
アベノミクスとか言って政治家は浮かれていますが、そういう価格の上昇を素直に受け入れることができるような下地を作る事が、本当の経済回復なのかもしれませんね。