2019年3月7日木曜日

あと2か月


自分は昭和生まれですから、とか・・・他人から昭和のおっさん、とか、言われてますけど、それはマイナスなイメージではなくて、どこかで昭和に対しての誇りみたいなものを感じてこそ卑下するわけではないと思うんですよね。

ただし、知っているのは戦後の高度経済成長期が中心。もっとも、その頃を実際に牽引したのは、今の70代、80代の方々で、自分は目撃者にすぎません。でも、まさに「戦争を知らないこどもたち」世代なので、日本が覇権主義のもと、軍備拡張した戦前の時代は知らないし、その時代を知っている人にはどこかでコンプレックスがあるのかもしれません。

平成人はどうなんでしょうか。平成があと2か月で終わるということで、あちこちで平成の総括が行われていますけど、一般には上り調子の戦後昭和と比べると、バブルの崩壊から低迷する時代のように言われることが多い。

そういう意味では昭和の勝ちなんですが、実際は猪突猛進の昭和が見て見ぬふりをして貯め込んだゴミのつけを平成で噴出させたみたいなところ。バブルを知らないこどもたちは、何事にも抑圧された雰囲気を感じていたとするなら、昭和人の責任は重いのかもしれません。

一方、大災害が多発して忍耐を強いられた時代ということもできるかもしれません。それらは、時代の停滞を招きましたが、同時に再興への活力を導き出したことも間違いない。また、価値観を共有する土壌も整備されました。

90年代にPCが普及し始めて、アナログから時代はデジタルに急速に移行したことは特筆すべき点です。ファジーだった価値観が、白黒はっきりするようになり、またそれを表明するネット環境が整った時代です。

ネットは距離感を無くしてしまい、世界中が一気に縮まりました。昭和は交通機関の進歩などによって、物理的に世界へ出ていく環境を作ったわけですが、平成ではデジタル信号がバーチャルに世界を結んで、グローバリゼーションが加速しました。

個人が簡単にまとめられるものではありませんけど、平成という時代が終わろうとしている今ですから、少しずつでも自分の理解を整理しておくことは無駄ではなさそうです。