2019年8月18日日曜日

おばけット 19 大きさの限界


家庭用オーブンの大きさはメーカーによって多少の差はありますが、だいたい庫内に入れて使う天板の大きさは40cm×30cm程度。

長方形の対角線の長さは、長辺の長さの二乗と短辺の長さの二乗を足した平方根で求められます・・・・って、中学で習う数学の基本公式の一つ。

つまり、天板の対角線は50cmということですから、どんな頑張ってもこれ以上長いパンは焼けないという事。実際には、端がオーブンの壁に当たってはだめですから、これより数cmは短くないとダメです。

というわけで、今回はギリギリの最大長のバゲットに挑戦してみました。

まず小麦粉をどれだけ使うか? というところなんですが、200gで2分割して作る時は、長さ25cmくらいにするとやや細めの印象。300gだと、太くて平べったい感じになりやすい。

つまり、間をとって250gがよさそうというわけで、いつもなら2分割して2本作るところを割らずに1本に成形しちゃいました。成形が終わった時点では、約42cmの長さで直径は約4cmくらいです。

2次発酵で直径は1.5倍くらいで、長さは少し大きくなったかなという感じ。そして、焼き終わると直径はさらに1.5倍になっていて、長さも最終的には46cmでした。

クープは4本にするか5本にするかで悩みましたが、たぶんたくさん入れると横にだれてしまいそうな気がしたので、4本にとどめておきました。

バゲット作りと言ってますが、本来はバゲットは60cm程度。それより長いとパリジャン。
短いものはバタール、クープ一筋分のものはクッペと呼びます。

つまり、いつも作っているのは短めのバタール。そして、今回のは、本当のバゲットに近いもの・・・というだけのことではあります。

さすがに、このくらいの長さがあると存在感はありますよね。