マリーンはフィリピン出身で、80~90年代に日本で活躍しクロスオーバーしてジャス、ポップスの名曲やオリジナル曲と圧倒的な歌唱力で人気を博しました。
この時代は、まさに自分にとってジャストフィットしていて、LPレコードからCDに移っても、ほとんどのメディアを持っていました。
1991年のアルバムを最後に、おそらく結婚・出産などで表舞台から降りていたようですが、2007年に16年ぶりに新作が登場していました。T-Squareに参加し、その後自らのビッグ・バンドBB Stationを結成した本田雅人との競演による「Jazz'n Out」です。
ビック・バンドによるスタンダード・ジャスのアルバムは1985年の「Sofly as in the Morning Sunrise」以来で、しょっぱなから「Sing Sing Sing」で大いに盛り上がります。さらに懐かしい大ヒットして「It's Magic」のジャズ版などもあり、大いに楽しめる内容です。
長期のブランクのカムバック・アルバムですが、その実力はまったく錆付いていません。もともと、本人もジャズのフィールドは好きですし、ちょっとハスキーな声質はエイトビートとマッチしています。
このあと2009年に発表した「Sing 熱帯Jazz」では、ラテン系を中心に再びビッグ・バンド・ジャズを歌いまくっています。合わせて楽しむことをお勧めします。