♪ 今では指輪もまわるほど やせてやつれたお前の噂・・・
2020年に亡くなった渡哲也の最大のヒット曲で、タイトルは「くちなしの花」、作詞をしたのは昭和歌謡を支えた水木かおるです。
旅をしている男の心に、絶えず別れた女性への想いが湧いてくる情景をくちなしの花に例えています。それというのもくちなしの花は香りが強いからで、男は今の時期に旅をしていて、行く先々で強い香りを放つくちなしの花の匂いをに出会うということなんでしょう。
クチナシは比較的よく見かける常緑低木ですが、もともとは実がついても熟して割れたりしないので「口無し」というところから名前がついたらしいのですが、最近は栽培品種で八重咲のガーデニアと呼ばれるものが多くなりました。
確かによく匂うので、人によっては好き嫌いがはっきりするかもしれません。花は美しいので見栄えは良いのですが、惜しむらくは、花が開き切ると同時に端から黄色くなって、数日で茶色く変色してしまう。蕾がたくさんあっても、たくさんの白い花が満開になる光景は期待できません。