暦の上で、期間の分け方は四季しか知らなかったが、
10年ほど前の自分。ところが、「季節」と言うくらいで、4つの「季」だけでなく「節」も、それも24もあるわけで、さらに細分化した「候」もある。
そもそも日本人なら知っているはずの「四季・二十四節季・七十二候」を知るきっかけになったのが、「くらしのこよみ」というアプリで、5から6日ごとに変わっていく候を美しい写真と簡潔ですが内容のある文章で紹介するというもの。
残念ながらアプリは昨年、配信が終了してしまったのですが、内容はそのまま書籍化され平凡社から発売されています。編集したのは
「うつくしいくらしかた研究所」というところでHPではまだ閲覧できるようです。
パソコン・スマホ大好きとは言っても、しょせん昭和人ですから、アナログな「本」というものは一番重宝しているので、すぐに購入しました。今となっては買ってて良かったこよみ本という感じです。
それぞれの季・節・候の説明、それに関連した文化・文明のトピック、旬の食材などの話はとてもわかりやすく、目から鱗のようにすっきりさせてくれます。
また、楽しみなのは「和漢三才図会」という、18世紀はじめに寺島良安に作られた(日本で初めての?)百科事典の挿絵などがたくさん使われているところ。
以前も、
ブログの中で七十二候を追いかけたのですが、今の時期である「麦秋至」からスタートしています。季節感が崩れてきている昨今ですが、だからこそまた暦を積極的に意識してみたいなと思いました。