2008年3月25日火曜日

119番ガイドブック

横浜市から119番ガイドブックというものが各家庭に配布されました。10月1日から救急車の対応の仕方が変わります、というアナウンスです。

一番大きなところは、電話の応対から場合によっては救急相談サービスで対応し、アドバイスをするということでしょう。最近の救急医療の問題に対する解決策の一つと考えられます。ただ、電話でどこまで緊急性を判断できるか疑問が残ります。「お腹が痛くて死にそうです」という訴えに対して、本当に死にそうなのかどうかなんてわかりません。

しかし。現実にあまりに救急車の乱用が目立つので、なんらかの歯止めになってもらえることを期待したいです。この中には救急車が要請された、実際にあったいろいろな事例が紹介されています。

湿疹がかゆい、昨日転んで肘が痛い、くつずれで足が痛い、昨日飲み過ぎた、耳に虫が入った、ストーブの付け方がわからない、ペットの具合が悪い、病院でもらった薬がなくなったなどなど。ここにはかなりソフトな表現が使われてはいますが、現実にはかなりひどいことがあります。

自分が経験したものでは、風邪気味で鼻水がでてしょうがない、普通の時間は混んでいて待つのが嫌だ、来るのに足がなかったからなどはよくある話です。

最近経験したものでは、あるデイサービス業者が利用者が転倒して救急車を呼んだのがあります。診察して特に問題なくデイサービスの人に連れて帰っていいと話したら、「そもそも連れてくる義務もないのに連れてきただけでも大変。連れて帰るなんてお断りです」といって帰ってしまいました。

また、夜中に腹痛で救急車を呼んだ30代の女性。薬を1日分出して帰宅をうながしたところ、これしか見てくれないのか、こんな夜中にどうやって帰れというのかといって受付で大暴れ。一時預かり金も払わず、診察券を投げ捨ててタクシーを呼んでかえりました。

そもそも救急車を利用すると言うことはそういうことです。往復を保証するものではありません。とにかく使う側の意識もただしていくことは大変重要ですね。