そもそも料理ネタが多いのは何でよ? って、誰も質問してくれないので、勝手にお答えすることにしました。まず、時間が無い、というかまだ外食に走る経済的余裕が無いのでお店めぐりができません。ということは、作るしかないという現実的な理由があるわけです。
それはともかく、料理自体が嫌いではない、というか年取って医者をやめたら、のんびり飲み屋のおやじになりたい・・・なんてことを常々考えている(らしい)。メニューの無い店で、今日はこれを食べてよってんで、勝手に作った物を出すというのが理想。半年くらい稼いだら、半年はお店は休業して遊んで暮らす。なんて生活をしてみたい。まず無理でしょうけど。
料理をするルーツは何だったんでしょうか。考えてみると、小学生の時の家庭科の授業まで遡るんですな。いくつか作ったんでしょうけど、最初に作ったメニューが最もインパクトがあって、今でも覚えている訳です。
それはほーれん草のソテーとサラダのドレッシング。バターを溶かして、ほーれん草を炒めて塩こしょうで味付けするだけ。こんなシンプルな料理がめちゃめちゃ旨かった。今でも重要なレパートリーなのです。ドレッシングはサラダオイルとお酢を同量いれて塩こしょうで味付けという、これまたいたってシンプル。これもめちゃめちゃ旨かった。こちらも今でも基本レパートリーになっていて最後はここに戻ってくるという味なのです。
大学に入ってからは、テニス部は朝練があったので、5時に起床して5時半に家を出て6時新宿始発の小田急線急行に乗る。そして帰りは暗くなるまで練習して家に帰ると早くて9時くらいになるという生活をしていたのです。そうすると親の顔を何日も見ないなんてことがあって、自分でご飯を用意するしかないわけです。
臨床実習が始まるとアパート暮らしとなり、ますます料理をするしかない状況になります。さらにすぐ近くに住んでいたテニス部の先輩が、お茶碗とお箸を自分のアパートに置いていたので、ますます料理をするはめに・・・さらになじみになった近所のお店で、これはこうやって作るというような話をよく聞きまして、しだいにこんなになっちゃった、という訳だったんですね。