2008年4月22日火曜日

あわてないリウマチ治療

今、リウマチ学会というのをやっているんですよね。札幌ですよ。遠いです。日・月・火・水とやるんです。とても貧乏クリニックの院長は、クリニックを休みにしてでかけるわけにはいきません。ゴールデンウィークが近いので、あそこやってんの? と言われてしまいます。

こういうところは大学の勤務医の方が都合がよかったところです。幸い、リウマチ学会についてはネットでもかなりの速報が見れますので、何とか行ったつもりで勉強できます。ですから、大学の非常勤はやめられません。こういう新しいことに不利なところを補うのに大変好都合です。

今回の学会では、昨年12月のエンブレル副作用死亡ニュースの後始末的な話題が早くもニュースになっています。またまた新聞社によって表現はまちまち。いったい、メディアはどこに客観性を持っているのか、疑問を感じるわけです。

でも、少なくとも自分のクリニックでこの薬を使用している方々については、十分にお話ししているつもりです。あわてず、騒がず、どっしりいきましょう。

それはそうと、エンブレルの安全性について報告した針谷(はりがい)先生は東京医科歯科大学教授で、女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターでの先輩です。大変素晴らしい先生で、患者さんに対しての態度も大変見習うべきところがあります。もちろん研究も熱心で、だから他の大学で出世っているのですが、こういう患者さんに本当に向き合った先生方がどんどん医療を引っ張っていただけると、自分たちのような開業医もありがたいと思うのです。