ここで医師会のタイトルで毎月書くことが恒例化してしまいました。というのは、自分の記録ということもあるのですが、主な目的は医師会がどんな仕事をしているかを、このブログを読んで下さる一般の方に知ってもらいたいということです。
最近の医療関係のニュースでは勤務医の問題に焦点が置かれ、開業医についてはほとんど忘れられているような状況があります。自分も、これまでにもブログに書いてきたように、十分に勤務医をこなしてきたと自負しているわけで、開業医になって初めて両方の立場というものがわかってきました。
もちろん医師会は、勤務医の方も参加していますが、医師会活動に参加している、つまり実際の医師会の大きな仕事である地域医療を行っているのは、ほぼ開業医のみといっても怒られないと思います。つまり、勤務医が医師会に参加している目的は、病院と診療所の連携(病診連携)の強化が最大の目的だからです。ですから、そういう意味で勤務医の方を批判するつもりはありません。
医師会という団体は公共性の高い任意団体であり、昔の「政治圧力団体」というイメージは現在ほとんどありません。実際に医療の現場にいる立場からは、もう少し強さを求めたい気持ちはありますが、現状では公共性という点があまりに忘れられているのではないかと考えています。
住民の方はほとんど意識していないかもしれませんが、自治体レベルの健康事業の大半を請け負っているのは医師会であり、もしも医師会がなければ、行政が直接使える医療現場は保健所だけになってしまい大変なことになっていると思います。
開業して間もない、整形外科の自分でさえ、予防接種、防災訓練、地域ケアプラザなどへの協力をしています。都筑区の災害時医療についても来月から区役所との会議を行い、本当に効果的な活動ができるように相談をしていくことになっています。
さらに内科・小児科系の先生はさらに夜間・休日診療所での診療も行います。住民の方の健康の底辺を支えている力になるために、各自が時には自分のクリニックの仕事を犠牲にしてがんばっているということを、是非知っていただきたいと思うわけです。
ここからは、医師会に入っていない開業医の先生へのメッセージ。だから、雑用が増える医師会には入りたくないと思っているのでしょうけれど、これらの活動がめぐりめぐって自分に返ってくるんです。それに、今回の診療報酬改定のように、ぐちゃぐちゃの新制度が加わったりして混乱を極めているような時は、医師会に入っていることでどれだけ助かるか。様々な情報の交通整理と、いろいろなことの代行もしてくれます。さぁ、Let's 医師会!!
・・・今回は医師会の宣伝でした(^^;)