福田総理が辞任会見をして1週間近くたちます。
この間にブログを毎日更新するドクターもそれぞれ、この話題に触れました。あざみ野棒屋先生とDr.Mは福田総理に比較的同情的な意見を書かれました。自分とDr.Flickerはどちらかというと批判的な意見。
ニュースを見ていても、基本的に同情的な話はなく、無責任な対応という批判がほとんどです。ただ、安部さんの突然の辞任に比べ、あまり問題視されていないような印象を受けるのは自分だけでしょうか。
つまり、どうせ福田総理は「何もできない」し「あくまでもつなぎ」という前提があって、あとはその時期だけの問題というように見られていたのでしょうか。確かにそういう意味では可哀想な部分が無いわけではありません。
何よりも問題なのは「総理大臣」って一体何? ということではないでしょうか。自分がこどもの頃には「末は博士か大臣か」と言われ、ましてや一国を長たる総理大臣はすべての頂点に立つ職業であったはず。
福田康夫、344。
安倍晋三、366。
小泉純一郎、1980。
森喜朗、387。
小渕恵三、616。
橋本龍太郎、932。
村山富市、561。
羽田孜、64。
細川護煕、263。
宮沢喜一、644。
海部俊樹、818。
宇野宗佑、69。
竹下登、576。
中曽根康弘、1806。
鈴木善幸、864。
大平正芳、554。
福田赳夫、714。
三木武夫、747。
田中角栄、886。
佐藤栄作、2798。
池田勇人、1575。
岸信介、1241。
石橋湛山、65。
鳩山一郎、745。
吉田茂、2616。
芦田均、220。
片山哲、292。
1947年の戦後の新憲法のもとで総理大臣を務めてきた方々の在任日数です。60年間で28人、長期政権を作れたヒトはわすか。
戦後の混乱を収束したのが吉田茂、高度経済成長を推し進めたのが佐藤栄作。その上で党内抗争・派閥争いの基盤を作ったのが三角大福と呼ばれた4人組。良くも悪しくも、日本の政治が生き生きしていたのはここまでかもしれません。
そこからはボロボロ。こうしてみると、小泉さんはその後ではもっとも長期政権を作れたわけですから、確かに別格のような感じがします。
ただ、それは大衆操作のうまさとアメリカ向けのかっこつけが大きなポイントで、平成の混乱を加速させたかもしれません。福田後に小泉再登板などという評論家もいますが、その前にきちんと評価をすべきですよね。
まぁ、総理大臣の椅子というのもずいぶんと価値がなくなってきたのかもしれませんね。