2008年9月26日金曜日

ちょっとブルー

開院してすぐの頃から、通院していただいたお年寄りが最近亡くなりました。ものすごく、品のある優しい方でした。

体調をくずしても、うちにだけは行くといってお出でになったのですが、翌日から高熱をだして肺炎になってしまいました。寝ていると痛いところがあるということなので、往診したのが最後でした。

亡くなったという連絡をいただいて、翌日うかがいましたが、まったくいつも通りの感じて、よくなったらまた行くよと言ってもらえそうでした。いまさらですが、開業医は、より患者さんに近いところにいることを実感しました。

一方、先日、医学部の同級生で同じ整形外科を志す旧友の訃報に接しました。自分の父親たちのから、しだいに世代交代してきているのかなぁ、思います。

以前、ご近所でこども同士が仲良かった家のお父さんが脳出血で倒れたという知らせもありました。まだまだ、一家を支えなければならない年代で寝たきりになってしまうということは、物凄い重大事件です。自分の健康管理ということを、改めて考えさせられます。

日頃、患者さんには、「もともと人間は5、60年の寿命の生物。環境がよくなって寿命が伸びただけ」なんて説明をしているわけで、自分もニュータイプじゃありません。そんなに便利になれるわけはないので、休みを取ることも考えたいと思うこともあります。実際は、そんなことも言っている余裕はありませんし、無理がきくうちはできるだけ無理するしかないと思ってもいます。

クリニックの院長は、たった一人の「商品」ですから、当然院長が健康であってなんぼの世界です。もともと医者には「代わり」なんてのは存在しないわけですが、クリニックはその究極の形態です。

う~ん、無理しないといけないけど、倒れるわけにもいかない。どうしましょう。とにかく借金だけは早く返したいもんです。まぁ、そんなことがいろいろあって、ちょっと気持ちがブルーになっているわけです。