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2009年3月20日金曜日

あぶさん引退

あぶさんが引退するってんで、ちまたではちょっとした騒ぎになっているわけです。

だってそうでしょう、1973年にデヴューして南海ホークスに入団。以来、チーム名はいろいろ変われど、いまだに62歳という年で現役選手としては球界最長老選手ですからね。もう、どんな野球選手も、たとえイチローといえどもかなうわけがありません。

最近、自ら引退を口にしていることがスポーツ紙のみならず、一般紙でもニュースとしてとりあげられているのですから、どうも間違いなさそうです。

とはいえ、もちろん皆さんご存じでしょうが、「あぶさん」は水島新司の書くマンガ。マンガの主人公は「サザエさん」や「ドラえもん」のように永遠に年を取らないタイプと、しっかり年を取っていくタイプがありますよね。あぶさんこと景浦安武は、まさに後者の代表。

その時々の世相を反映して、実在の人物のように成長してきました。読者は自分が年を取るのと一緒に、あぶさんが年をとって悩む姿に共感し、いつまでもファンであり続けるのです。「ドラえもん」からの卒業はあっても、「あぶさん」からの卒業は無い。

引退のセレモニーとか、実際のイベントとしていろいろあるんでしょうね。最初から知っている者にとっては、すごく寂しい思いをすることになるんでしょうね。

そういうキャラクターはかつて1人だけいました。力石徹です。こちらも言わずと知れた「あしたのジョー」の矢吹丈のライバルで、矢吹のはなったこめかみへの一打により脳出血を起こし亡くなったんです。このとき、少年マガジン主催で本当の葬儀が行われました。

たかがマンガですが、されどマンガです。あとは、ゴルゴ13の死亡記事が載ることがあるのかが気になります。