連日の夕方からの雨。でも、これっていわゆる「夕立」っていう奴ですよね。
夕立というのは、何となく昭和の香りのする言葉ですね。今じゃ「ゲリラ豪雨」なんて、どうも味も素っ気もない。
昔はね・・・っていうのは、年寄りじみていますけど、昭和は夏になると夕立ってものがよくあって、ざーっと雨が降る。
雨水はどこでもしみ込む場所があったので、浸水するなんて騒ぎとはとんと無関係。そのかわり、雷がごろごろ、ピカっバリバリ、ドッシャーン。
すると、たいてい停電するんです。東京ですよ、渋谷の話ですよ。ですから、蝋燭は必需品。空が一転にわかにかき曇り雷鳴が轟くと、どこの家でもいつ停電してもいいように蝋燭を準備して家族が固まってひっそりとしていたもんです。
ホラー映画じゃないのに、真っ暗になって、稲光が走るのが怖かったですね。
でも、はやくに雨があがれば、すっきりとした青空が見えて、時には虹もかかって、さっきまでの気分をいっきに盛り上げてくれるのでした。