2011年5月27日金曜日

第2回田園都市リウマチフォーラム

今週の水曜日は、あざみ野メロンディアで第2回田園都市リウマチフォーラム。これは、毎月自分(都筑区)とひろた内科(青葉区)とあゆみクリニック(緑区)でやっている関節リウマチを中心とした勉強会の拡大版。

勉強会を始めたのが2009年8月。1年間たって、これは是非同じ志の先生方をもっと集めてやりたいものだと相談して、昨年11月に第1回を開催することができました。

第2回は3月に予定していたのですが、震災の関係で中止。今週やっと第2回の開催にこぎつけたというわけです。

今回は、2月に関節リウマチ治療のアンカードラック(最も鍵となる薬)と位置づけられているメソトレキセートの増量が認可されたことをうけて、何かと最新の生物学的製剤に目が行くのですが、もう一度メソトレキセートの使い方を再確認することが目的。

何しろ生物学的製剤は薬の値段が高いので、使いたくても誰でも簡単に手を出すことができないことが少なくない。比較的安く使える内服薬をうまく使いこなすということは、生物学的製剤を使うにしても、前段階として必須のことです。

メサトレキセートは商品名としてはリウマトレックスという名前で使用していますが、以前は日本の保険医療の枠の中では、週に8mg、4カプセルというのが最大使用量でした。自分も、定められた用量を超えた使用は副作用のリスクを増やす可能性があると今まで説明してきました。

しかし、実際、日本人に使用するとしても外国の通常の使用量の1/2程度の量ではコントロールがつくものもつかないということは以前からよく言われていました。現実には、副作用は少なくても出る人には出ていますし、増量したからと言ってそれほど頻度は変わらないことがわかってきました。

多くの人でリウマトレックスがリウマチの病気の勢いを抑制し、日常生活を維持していく上で多くの恩恵を期待できるのです。しかし、どうしても、不十分な効果の場合に、高価な生物学的製剤の前に増量という選択肢が増えたことは歓迎すべきことでしょう。

自分たちのような処方する側は、メソトレキセートを増量するのか、あるいは生物学的製剤を勧めるべきなのか、より的確な判断をしなければいけません。増量するのであれば、より副作用のモニタリングなどには注意を払うし、また生物学的製剤を選んだ場合も感染症のリスクを十二分に把握しておかなければいけません。

いずれにしても、よりタイトなコントロールが要求されるようになってきた関節リウマチ診療では、できるだけ早期の診断確定と治療開始、そして早期の寛解(事実上治癒した状態)を目標にするという高いハードルを課せられているわけです。