2011年5月31日火曜日

親と子

5月晦日で、いつもながら、時の経つのは早いもの。毎日精一杯働いてますか~?
今年もいろいろありましけど、もうすぐクリスマス。そして除夜の鐘も、もうじきです。

って、そんなに先走って、どうすんだ。

まぁ、この調子では、本当に年末まで、あっと言う間のことだと思いますよ。次から次へといろいろなことがありますが、気がつくとどんどん過ぎ去っていくわけで、いつの間にか年だけを取っていくのでしょうか。

ときどき、自分の父親が、今の自分と同じ年の頃、何を考えていたのかと思うのですが、もちろん時代違うし、いろいろ立場も違うから本当のところはわかりません。

自分の父は、医者になって数年で、九州からまったく知り合いのいない東京に出てきて開業しました。自宅での開業で、ずーっと家にいる窮屈感からか、夜になると必ずと言っていいほど毎晩どこかにでかけていました。

その頃は、医者は社会的にもずいぶんと優遇されていて、当然自分の子供も医者にしたいと思ったことでしょう。ところが、息子には医者なんて嫌だといわれ続け、さぞかし面白くなかったのではないでしょうか。

高校の成績もたいしてよくもなく、ぎりぎりのところで医学部をめざすことになったものの、浪人生活を繰り返しても、何一つ文句を言いませんでした。実際、父親に怒鳴られたり、もちろん殴られたりもしたことが無いように思います。

じっと、耐えることばかりだったのかなぁ。息子が医者になると、たかが新米のくせに、偉そうに新しい知識でばかにするようなことを言われて・・・実際、いろいろ勉強していたはずなんですよね。

新しいことも、しっかり勉強していないと、この仕事は続けていられないことは、今の自分が嫌というほどわかっているのです。単に、息子が自分と同じフィールドに入ってきて、先輩としての余裕で受け流していたのかもしれません。

できることならば、こどもは親を乗り越えることが目標。今だったら、父親ともゆっくりと酒を飲みながら、いろいろなことを話すことができると思うのですが、とっくに父は亡くなっています。

自分は、まだまだ父親を超えてはいないと思いますし、死なれてしまうともう超えることはできないという気持ちがどこかにあるものです。自分のこどもたちにも、いつかは親を超える、それがどんなことでもいいのですけど、そういう気持ちを持ってもらえるようにと思います。