ピアノはけっこう小さいときにやっていた人が多い。ギターは中高生になると、値段的にも手を出しやすい。
ところが、ドラムとなると問題です。メロディ楽器ではないので、リズム感さえあればなんとかなりそうですが、まず第1に楽器の値段がはるので、中高生が簡単に用意することができない。
そして、次に問題なのは大きさ。普通のセットを広げると、最低でも畳2畳分くらいのスペースは必要。当然、持ち運びも容易ではありません。さらに問題なのは、音の大きさ。とにかくでかい。まじめに叩くと、かなりの騒音となるわけです。
今でこそ、電子ドラムとかいう、静に楽しめる道具がありますが、昔はそうはいかない。茶碗を箸で叩いてもうるさいわけですから、普通の家庭ではドラムを置いて練習なんてことは不可能と言って良い。
スタジオを借りたときは、そこに備え付けのドラムを使うことになり、結局普段はスティックで机を叩くだけということになってしまいます。
とりあえず、目の前にはドラムセットがあることを想像しましょう。目の前、一番手前には、一番基本リズムを叩くためのスネアドラムをセットします。そして、その左側にもう一つの基本道具であるハイハットシンバルを置きましょう。
ハイハットは2枚の小さめのシンバルを合わせたもので、足踏みペダルによって2枚を開閉してぱしゃぱしゃと当てることが出来ます。最低、これでそれらしい音になる。
基本は4拍子。右手でハイハットを4回叩き、3拍目に左手でスネアを1回叩くと「チチトチ」という1小節のリズムができあがり。これを繰り返して基本のリズムを維持しましょう。ハイハットは左足でペダルを踏んだままにして閉じたままにしておきましょう。
さて、そしたら次はスネアの向こうにバスドラムをセットします。これは大きめの低音の音を出すわけですが、やはり足踏みペタルがついているので、これを踏んでドンドンと音をだします。
それでは、さっきの基本の4拍子の1拍目にバスドラムを踏んでみましょう。「チチトチ・チチトチ」だったのが、「ドチトチ・ドチトチ」になりました。さらに、1拍目と2拍目に続けてバスドラムを踏むと「ドドトチ・ドドトチ」、ほぉら、かっこよくなってきたでしょう。
そろそろ、おかずをいれたくなってきましたね。それじゃ、大きめの1枚シンバルをバスドラムのちょっと右側におきましょうか。いきなり叩くとびっくりしますから、ドトトチを4回叩いた次のドトトチの最初の1拍目だけハイハットのかわりにトップシンバルをたたきます。
ドチトチ・ドドトチ・ドチトチ・ドドトチ・ジャンチトチ・・・
しびれますね。さらにバスドラムの上にトコトコと叩くタムをセット。これはスネアが小太鼓なら中太鼓にあたります。そして最後にドコドコと叩く大太鼓のバスタムを一番右にセットすれば、ドラムセットができあがりです。
ドチトチ・ドドトチ・ドチトチ・ドドトチ・ジャンチトチ・ドドトチ・ドチトチ・ドドトチ・トコトコトコトコドコドコドコドコ・ジャ~ン(最後のジャ~ンと一緒にバスドラムも踏むのがポイント)