2011年5月24日火曜日

ピアノ小僧の挫折

けっこう、小さいときにピアノを習ったという人は多いでしょう。これは、昭和の時代に情操教育というのが流行ったからで、社会が戦後のゆとりが出てきた一つの証みたいなもの。最近は、英語とか体操とか情操教育の内容もシフトして、あまりピアノという単独の楽器を習うというのは減ったように思います。

自分の場合も、幼稚園の頃にYAMAHAのオルガン教室、小学校にはいってからは近所のピアノ教室に通った覚えがあります。でも、すぐにやめてしまって、鍵盤を触っていた期間というとせいぜい2年間程度でしょうか。

あー、あの時もっとちゃんと弾けるようになっていればよかった、と思ったのは高校生の頃。バンドを始めた頃でしょうか。それでも、まぁなんとなく過ぎ去って、社会人になってからあらためてピアノが弾けるといいなぁと思い返すことしかり。

今ではピアノの白鍵だけしかわかりません。つまり白鍵だけでドレミファソラシドを弾けるハ長調なら何とかできますが、調が変わって黒鍵が出てくるとお手上げ。さらに楽譜をちゃんと読む力が無いので、当然譜面通り弾きこなすなんてことは夢のまた夢。

とりあえず、ハ長調の基本コードのドミソ(C)とドファラ(F)とシレソ(G)の指の押さえ方は知っているとしましょう。ここで、コードは3音を右手の母指・中指・小指でいっぺんに弾いちゃいましょう。

左手は1オクターブ下の根音を母指で、2オクターブ下の根音を小指で、右手の和音と一緒に弾きます。根音とは和音のベースになる音で、Cならド、Fならファ、Gならソです。

こうやって一度に両手で5つの音をだすと、どうです、なかなかいい響きでしょう。この作戦をうまく利用していくと、とりあえず簡単な歌の伴奏くらいはなんとかなりそうです。

ビートルズの「Let It Be」の伴奏や、ちょっとがんばれば、「冬のソナタ」のテーマ曲くらいなら、雰囲気だすことはできるでしょう。

まぁ、でも、そこまで。時にはオーケストラにも匹敵すると言われているピアノという楽器を使いこなすには、こんな程度ではあまりに寂しい話で、やはりそれなりの知識と練習をしないとどうしようもない。

無理をしてもしょうがないので、ほんのさわりだけは知っていることで多少は深みのあるリスナー専門になるほうが無難という物です。