2018年6月16日土曜日

レンズ沼2018 (11) 本命はNIKKOR


ニコンのカメラを使っていると、当然レンズは純正のNIKKORを使うというのが、性能面でも、そして所持欲を満たすブランド力としても満足度が高くなります。

ただし、ニコン純正レンズは・・・価格が高いです。

最新、最高の単焦点をガンガン揃えたら、車が平気で買えてしまいます。そこで、登場するのがサードパーティ製の互換レンズ。日本ではSIGMA、TAMRON、TOKINARなどが有名。最近では中国製の、さらに安いレンズもけっこう登場しています。

実は、今までは価格、デザイン、性能の面からSIGMAのファンで、一台の一眼レフカメラに対して数本のレンズをSIGMAで揃えていました。

SIGMAは、この数年ラインナップを一新しても高性能化を図っており、純正ほどではないにしても、かなり値段が高くなってきています。安いだけではなく、性能面でのブラッシュアップを図ることはいいことなのですが、その結果、純正には無い独特の規格のレンズが増え、新規格の中で「普通」っぽいレンズのリニューアルは後回しになっている。

写真市場では、カメラは消耗品、レンズは一生ものみたいに言われることがよくあります。ただし、メカニカルな要素だけだった以前のレンズと違い、CPU内臓、超音波モーター内臓が当たり前になったデジタル時代向けのレンズは、一生というのは無理がありそう。

それでも、カメラ本体を変えても、レンズは使いまわしができるので、良好な中古品を選べばほとんど問題なく利用できるわけで、SIGMAの最新高機能レンズを買うなら、純正NIKKORレンズの中古が楽勝で買えてしまうようになりました。

いやはや、煩悩だらけで物欲が優ってしまうのが「レンズ沼」と呼ばれる所以であり、かつ恐ろしいところです。

そして、最近、決定的なことがありました。

SIGMAのマクロレンズは高い評価を得ていて、新規格でのリニューアルが待望されていました。自分の使っているSIGMA 50mm f2.8は、自分の所有レンズの中でも最も発売の古いもので、やはりAFの遅さは前時代的。そして、いよいよ新しいマクロが発売となったのです!! ・・・が、しかし・・・

えっ!? まじか!! ニコン用が無い・・・キャノン、ソニー用は登場しましたが、なんとニコン用は発売予定が無いとのこと。開発予定はあるらしいのですが、技術的な問題でストップ。

これは重大です。つまり、SIGMAの新規格を優先していくと、ニコンのカメラとの相性が悪くなっていくということ。今後登場してくる新製品でも、同様の事態が起こりうるということです。

・・・う~ん。SIGMA愛というか、信頼というか、とにかく一気に何かが萎んでしまったという感じです。実は、このことが自分のレンズ再々点検を始めた理由の大きな一つです。SIGMAからの脱却というと聞こえはいいですが、やっとここに来て純正レンズをまじめに検討するようになりました。

HPカタログに掲載されているニコン純正の現行NIKKORレンズについては、
広角ズーム FX用 4種類  DX用 3種類
標準ズーム FX用 5種類  DX用 4種類
望遠ズーム FX用 9種類  DX用 2種類
高倍率ズーム FX用 1種類  DX用 3種類
単焦点 FX用 32種類  DX用 1種類
マクロ FX用 4種類  DX用 2種類
PC FX用 4種類
魚眼 FX用 2種類  DX用 1種類
マニュアル FX用 8種類

こんなにある。フルサイズに移行した今ではAPS-Cサイズ専用のDXレンズは使えませんから除外したとしても、全部で69種類。すごい数です。どう考えてもプロでないと使えないようなもの、特殊な用途のものを除いても、半分以上はアマチュアの使用レンズとして検討する対象になってきます。

これが、まさに「レンズ沼」の入り口の看板です。今のところ、沼の中心、新しい水が湧き上がってくるところではなく、まずは岸辺に近い古いものが淀んでいる場所あたりを突っついてみているところ。

残念なことに・・・・

これが、めちゃめちゃ楽しいんですよね。