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2018年6月27日水曜日

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

f8 1/1000sec ISO800 300mm

ニコン純正のNIKKORのラインナップの中で、ズームレンズのおすすめシリーズとして最後を飾るのは、超望遠と呼ばれる焦点距離をカバーするAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRです。

超望遠というと、各メーカーでも必ず何本かのレンズを用意している物ですが、さすがに重さは2kgくらいのばかでかいものになってしまいます。

ですから、通称「バズーカ」などとも呼ばれるわけで、カメラにレンズを装着しているというより、レンズにカメラがついている感じ。

SIGMA、TAMRONはいずれも焦点距離は150-600mmで、一般向けとプロ用の2種類があり、SIGMAのプロ用のSportsになると3kg近い重さがあります。NIKKORはそれらに比べて焦点距離はやや劣りますが、ズーム全域でF値は5.6通しというところが、最大のポイント。

屋外での撮影ではあまり関係ないかもしれませんが、屋内だと最大望遠500mmでも明るさを保てることは、焦点距離の劣勢を十二分にカバーできるポイントです。

さしあたって、超望遠で必ず撮影したくなるのは月なんですが、上の写真はあえて、高倍率ズームの300mmに合わせて撮影したもの。もちろん強力な手振れ補正を搭載していて、手持ちの撮影ですが、びしっと月を撮影できました。

さすがに、画面の中での月は小さい。当然、500mmならもっと大きく写せるわけですし、さらにテレコンバーターを使用すればもっと拡大できます。ちなみに各社とも×1.4のテレコンバーターはAF、手振れ補正が使えます。


テレコンバーターは強力な助っ人で、ニコンでも×1.7、×2もあるので、最大1000mmまで焦点距離を伸ばすことができます。ただし、どうしても解像度は落ちてしまうという欠点は避けられない。また×1.4以外は、どのメーカーでもAF、手振れ補正が使えなくなるため、手持ち撮影は不可能で、動く相手を撮影するのは至難の業になってしまいます。

ちなみに、このニコンの超望遠に、手元にあったSIGMAの×1.4テレコンバーターを装着してみたら・・・問題なく装着できて、AFはちゃんと作動しました。ただし、レンズ情報は正しくは出力されないようでした。

上の写真は、同じものをクロップして拡大しただけのもの。カメラ本体の性能が良くなっていますので、実際はテレコンバーターを使用しなくても、撮影したものをクロップして編集する手間が嫌でなければ、ただでさえ重たいレンズにテレコンバーでさらに重さを増やすよりも結果は悪くないということだと思います。

超望遠が活躍するのは、どうしても距離が縮められない場面。スポーツ観戦(運動会なんかも含む)、野鳥の撮影なんかで、漠然と景色を切り取るような使い方はまず無いでしょう。正直に言うと、自分の場合は普段使いとして登場させることはまず無いと言えます。

つまり、どこかに出かける時に荷物に余裕があれば、何とか持っていくということです。300mmで月の撮影がここまでできるなら、やはり高倍率ズームでたいていのことは最低限として間に合うということ。

ある程度、可能な焦点距離の範囲を網羅するコレクション的意味合いが強いことは否定できません。ただ、ニコンの場合、驚くことにまさにバーゲンプライスの価格で、中古では10万円前後で、SIGMA、TAMRONとの価格差があまりありません。だったら、どうせなら純正で・・・という、まさにレンズ沼なんですよね。