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2018年8月2日木曜日

「いい写真」って何だろう (1) ドキュメント

f/22 1/800sec ISO-2000 370mm

単なる「きれいな写真」ではなく、「いい写真」を撮りたいのだけど、どうすればいいんだろうか、そもそも「いい写真」って何だろう・・・

こんな悩みに突入するのは、ちょっと深めに写真の世界に入り込むと、誰しもぶち当たる壁みたいなもののようです。いろいろな人がいろいろな意見を述べているのですが、どう考えてみてもはっきりとした正解が用意されているものではないようです。

例えば上の写真。もうカメラの設定はだめだめです。いくら日差しの強い状態でも、絞りはもっと開いてシャッター速度もここまで短くしなくてもよさそうです。結果としてISO感度を高くしてしまい、ノイズを増やす結果になっている。

これは、車に乗っていて信号待ちで停車している時に、突然見つけた光景です。車の行き来するアスファルトの道路を横断しようとするカルガモの親子の隊列で、たまたまその前にいじった設定のままで、あわててカメラを向けたため、一番動かしやすい絞りのダイアルをとっさに調節したんだと思います。

構図的にも、カルガモをど真ん中にして「日の丸」にしてしまいましたし、もう少し引いて周囲の状況が分かった方がよかったのでないかと反省していますが、何しろ時間が無かったので、いろいろ考える余裕がありませんでした。

ただ、この写真は「かわいらしい写真」なんですが、それだけでなく車がたくさん通るであろう道路であることから、カルガモ親子はどこから来たのか、そしてこの場所で親子に迫る危険が感じられ、そしてどうにか無事に横断できるだろうかという、「ストーリー」が生まれてくると思います。

もしも、どこかの池で親子が並んで泳いでいる写真だったら、単なる「かわいらしい」だけで終わってしまうかもしれませんが、ある一瞬を止めて記録するというドキュメントとしての写真の特徴が出ているのではないでしょうか。

おそらく、このような方向性も「いい写真」の一つの形なのかもしれません。