f/5.6 1/200sec ISO-100 90mm
写真の大部分を占めるのが、曇った窓ガラス、あるいは天蓋だったり、時には板だったりして、その一部に隙間から垣間見るように人々を写し撮る手法は、ソール・ライターのわかりやすい特徴の一つです。
写真を見る視点は主として見えているところに行くので、見えていない部分が小さいと忘れられてしまいます。隠れた部分を大きめに入れることで、注目する部分のバランスが取れるという事なのかと思います。
そういう写真を撮れないかと、いろいろ歩きまわっていると、ちょうど陸上競技場のフィールドへの搬入口で見つけました。
ピーカンの天気で、フィールドはかなり暑くなっていると思いますが、搬入口は暗くてひんやりした感じ。開いたドアから見える審判員に焦点を当てて撮影してみました。
内外の温度差の雰囲気・・・たぶんそれも「空気感」と呼べるものなのかと思いますが、ある程度はその対比を出せたのではないでしょうか。