事の発端は、スーパーのお惣菜コーナーで、ポテトサラダを手に取った主婦に、後ろから他人のおじさんが「ポテトサラダくらい自分で作れ」と言い放ったというもの。
これに噛みついたのは、「主婦は忙しい」、「どれだけ作るのが大変か知らないのか」ということで、お惣菜を使うことは「時短・省力化」につながるとする、主として主婦の方々。
まぁ、自分も料理をするほうなので、ポテトサラダについては好物ですが、確かに自分で作るのは大変なのはよくわかる。火を通したジャガイモを潰すまでの時間と労力はかなりのもので、メインのおかずとは云い難いポテトサラダにそこまで力を入れるのもどうかという感じ。
餃子も同じですが、そもそも餃子の場合は皮から作るのかという問題も出てきます。包む餡を作るのは一手間ですし、それを包む作業も楽じゃない。
ただし、餃子については日本の食卓ではメインになるし、(皮を除いて)手作りすると、いろいろなバリエーションの餃子を楽しめたりして、お惣菜ではできない楽しみ方が可能になります。
まぁ、何にしても苦労した方が後の嬉しさは倍増するものですから、やれるもんなら手作りがいいだろうとは思いますが、無理してもお金と時間と労力がかさむだけという事態はよくあることです。
お惣菜に限らず、それぞれの状況によって、できているものをうまく利用するというのは、別に悪い事ではありません。と言うより、社会ではいくらでもやっていることですし、業務の効率化を無視することはできません。
結局は、最初の発端となったおじさんの「了見の狭さ」みたいな話で、潜在的にいろいろなことを含んでいるとは思いますが、そういう人はごく少数だと思うのでほっとけばいいんでしょうね。