長かった梅雨が明けて、いよいよ夏。レジャー・シーズンとなり、例年ならうきうきした雰囲気になるところなんですが・・・
政府が行っているGoToキャンペーンは、停滞した人の動きを活発にして各地で消費行動を主として大きな打撃を受けた観光業を支えるという物。これは当然アクセル。
アクセルを踏めば車はスピードが出ますが、ガソリンを消費して有害物質を放出します(だいぶ減りましたけど)。当然、今の感染状況で、人が動くということは感染が広がることを意味していて、すでに緊急事態宣言後の感染の再拡大がまさにそのエビデンスになっている。
一方、感染拡大を受けて各自治体では、店舗などの営業自粛の要請を再度訴える機会が増えてきています。
ブレーキを踏むと車は停まる。自粛生活は、確実に感染蔓延対策として効果があることも実証されましたが、多くの産業で経済的な打撃が大きく、おそらく緊急事態宣言が数カ月継続したら、半分以上の企業・店舗は倒産・休業・閉店という事態を招くことは容易に想像できます。
また、それぞれの個人についても、自粛による肉体的・精神的な不調も確実に発生していて、すべての人がかつて経験をしたことが無い激変した生活環境は、おそらく現代人としてはとてもすべてを許容することは不可能です。
来週はお盆で、通常なら帰省する人を中心に人の動きがピークを迎えることになります。GoToは継続するけど政府閣僚からは「慎重に」という発言が出ています。アクセルとブレーキを同時に踏めということ。
慎重に行動しろというのは、確かにその通りなんですが、だったらアクセルも慎重にというのが本来であるべきかと思います。
GoToは、東京は除いてスタートとしていますが、実際にはシステム的に難しいところがある。まずは、各自治体内だけで初めて、各地方に拡大し、それでも大丈夫なら全国規模にするというような段階的な拡大とか、やり方はあると思うんですけどね。
帰省そのものは、実家に帰るだけだと観光業は潤いませんから、政府としてはウイルスを持ち運ぶだけと考えているんでしょうかね。