2022年7月28日木曜日

俳句の勉強 11 文字の数え方


俳句は5-7-5で17文字。これ、大原則。

ただし、単純な文字数のカウントではありません。どらかというと、17音という方がわかりやすいかもしれません。例えば、「夏の空」は、「な・つ・の・そ・ら」で5音、5文字で迷うことはありません。

では「おじいちゃん」はどうでしょう。「お・じ・い・ちゃ・ん」となり5音6文字です。小さい「ゃ・ゅ・ょ」は、い段の文字の後ろについて拗音(ようおん)と呼ばれ、俳句では前の文字と合わせて1文字として扱います。

促音(そくおん)と呼ばれる小さい「っ」はどうでしょうか。「っ」は積極的に発音しませんが、一文字分の間合いが入るのでカウントされます。「日本」は「に・ほ・ん」と読めば、3文字ですが、「に・っ・ぽ・ん」と読むと、4文字になります。

「エレベーター」は、「エ・レ・ベ・ー・タ・ー」となり、ひらがなで「え・れ・べ・え・た・あ」とも書くことができて、6文字と数えます。直前の文字の発音を延ばす、長音符(長音記号)と呼ばれる「ー」は、母音を追加することになり単独で1文字と数えます。

よく引き合いに出される「チューリップ」はどうでしょうか。「チュ」は拗音で1文字、「ー」は長音符で1文字、「ッ」も促音で1文字と数えるので、「チュ・-・リ・ッ・プ」で俳句では5文字です。

おまけです。「超かっこいいジャニーズ」は何文字? 「ちょ・う・か・っ・こ・い・い・じゃ・に・-・ず」なので、11文字です。「チョーかっこいー」としても同じ。今時風に「チョ、かっきー」とすれば2文字節約できます。

まぁ、17文字もあると余裕でかまえる人はめったにいない。普通は17文字しかないと思うわけですし、その中に季語として普通は3~5文字を取られてしまうことを考えると、自由にできる残り文字数は12~15文字しかありません。

いかに省けるところを省き、一つの文字にも意味を持たせることを考えないと、深みのある俳句にならないので、文字の選択はとても大事ということですね。