2022年7月15日金曜日

俳句の勉強 4 季語

ふむふむ、俳句が俳句たるのは季語を使うからなんですね。たぶん、一番大事にしないといけないところ。

じゃあ、季語って何? 季語はそれぞれの季節を象徴する言葉。季語には誰もが共通に想像する映像や感覚が含まれているので、たったの17文字しか使えない俳句の中で、端的に共通のイメージを表現できるのです。

逆に、好きなタイミングで好きな季語を適当に使っていいわけではありません。夏の暑い盛りに「雪舞う・・・」なんて句を詠んでも、誰にも意味が伝わりません。夏のことを詠むなら、夏の季語を使うのが決まりです。

ただし注意しないいけないのは、季語の季節は旧暦をもとにしているということ。立冬(11月7日ごろ)から立春(2月4日ごろ)の前日までが冬。ただし、俳句では1月は「新年」という別立ての「季節」です。立春から立夏(5月5日ごろ)の前日までが春で、立夏から立秋(8月8日ごろ)の前日までが夏。そして立秋から立冬の前日までが秋になります。

8月のお盆の時期は、普通はまだまだ暑くて真夏じゃんと思いがちですが、俳句ではもう秋。間違えると、とんだ恥をかくことになるので注意が必要です。

もっとも、こういう決まり事から大きく逸脱するような俳句もあるわけで、例えば季語が複数入り込む季重なりでも、季節が異なるような場合もあったりします。どれが主役なのかがはっきりしていれば、許容される場合があるみたい。川柳との違いが曖昧になりますが、季語が入らない無季の俳句というのもあったりします。


店に鯵泳ぐ姿に手は止まり

これもあまりいい句じゃないな。「鯵」は夏の季語。梅雨時が一番おいしいとされます。

スーパーの店先に発泡スチロールの箱に入れられ、生きて泳いでいる鯵が売られていました。中には、気味悪いと思う人もいるかもしれませんが、自分は買って帰り、さばいて食べるのは可哀そうという気持ちが先に立つ。

活魚で新鮮なのはわかりますが、生きている動物を人が食べるために殺すのを見てたら、とても喉を通らない。ましてや、自分で殺すんじゃ・・・無理、無理、無理。店員さんを呼ぶ手は動かせません。