2025年3月9日日曜日

仮設トイレ


とある工事現場に設置された仮設トイレです。

どうでもいいことですが、いくつか「あれっ?!」と思ったことがあります。

まず、ずいぶんとカラフルで、デザイン性が(多少は)高まったものだなぁと思いました。中には入っていないのでわかりませんけど、少なくとも外観上は清潔感がアップしているように思います。

次に、男子トイレと女子トイレが分かれているのが画期的。人気観光地とかならともかく、そこらの普通の工事現場ですから・・・っていうか、分ける必要があるほど、現場に女子が多いというのに驚くわけです。これも時代というものでしょうか。

ただ、「男子トイレはこちら」、「女子トイレはこちら」と掲示されているものの、その下のピクトグラムが同じというのが、まさに「画竜点睛を欠く」状態。これでは、初めての時にはどっちに入ればいいのか一目ではわかりづらい。

混乱してどこからか文句が出たのか、「左側」、「右側」と手書きされていますが、これがまたわかるようでよくわからない。男か女のどちらかのピクトグラムだけ掲示すれば、シンプルに誰でもわかると思うんですけどね。

2025年3月8日土曜日

手作り餃子


餃子のネタの話。

カロリー気にすると、肉少なめ、野菜多めとなるんですが、キャベツは高いしどうしようかと・・・

冷蔵庫の野菜室を、じっと見る。おー、鍋の残りの白菜があった。使いかけの長ネギもあるじゃないか。

というわけで、キャベツ 1、白菜 1、ニラ 0.3、長ネギ 0.2くらいの割合でみじん切りにしました。

味付けは、少量の塩、多めのにんにく、その半分くらいのショウガ、してテキトウにオイスターソース。

そうそう、ひき肉は・・・シャジャーン、大豆ミートを使いました。

IHですので、いつも中心部は焦げても周囲がいまいちに仕上がることが多い。今回はある程度焼けた後に、弱火で長めに放置したところ焦げ方は十分になりました。

食べてみると、あれれ、あれだけ詰めたはずなのに中身がしょぼい。

うーん、なんでだろん。蒸し焼きの時間が長すぎて、野菜が溶けちゃったかんじです。白菜が多かったのも原因かもしれません。

やはり、奥が深い。いろいろ失敗して賢くなれるということですね。

2025年3月7日金曜日

舞茸の卵とじ


出来上がりとしては、特に変わったところはありません。

舞茸を玉子でとじて美味しくいただきました・・・って、それだけでは話が終わっちゃう。

一応、こだわりのポイントがあります。

そのままだし汁にいれて煮ると、色も抜けて味も飛んでしまいます。

そこで、舞茸を最初にフライパンで炒るんです。油は使いません。キノコは水分が多いので、まず水分を飛ばして、見た目の体積を半分くらいにするんです。

これは、キノコの味を凝縮させて、香りを立たせる効果がある下処理で、食感も増しますから、いろいろなキノコの料理に応用できるテクニックです。

機会があれば是非お試しを。

2025年3月6日木曜日

雪だけど・・・


この数日は天気予報通りで、真冬のような寒さ・・・

というか、3月になったというのに、下手すると今シーズンで一番寒いかもしれない。

雪が何となくパラついたのは、1回か2回ありましたが、積雪らしいのはこの冬で初めてのことです。

ですが、未明から雨に変わっていたので、朝の時点では残っていた雪はわずかで、雪合戦はできないし、ましてや雪だるますら作れない程度にしか残っていません。

屋根が白くなった程度で、雪が降ったのがわかる程度。道路はほぼ濡れているだけで、雨のおかげで凍結もしていませんでした。

大人になると、あーよかったと思ってしまいます。こどもの頃の純粋な無邪気さは、とっくの昔に忘れ去っているようです。

2025年3月5日水曜日

セーラー服と機関銃 (1981)

もう言わずと知れた、初期の角川映画、最大のヒット作であり、かつ邦画史上でも必ず上位に食い込む名作です。当時も「か・い・か・ん・・・」の名セリフと共に社会現象になるほどのブームを巻き起こしました。

原作は赤川次郎。脚本は鈴木清順作品で活躍した田中陽造、監督は相米慎二。相米監督は「翔んだカップル」に続く本作でも、主演に薬師丸ひろ子を迎え、両者とも監督として女優として確固たる評価を獲得しました。

跡目は甥に譲ると遺言を残して、目高組三代目組長が亡くなりました。しかし、その甥は交通事故で亡くなり、その娘である星泉(薬師丸ひろ子)は天涯孤独の身となってしまいます。目高組は佐久間(渡瀬恒彦)、政(大門正明)、ヒコ(林家しん平)、メイ(酒井敏也)の4人しかいませんが、組を潰すわけにはいかないと、泉に四代目組長になるよう頼み込みます。

最初は拒否した泉でしたが、それなら殴り込みをして全員で死を選ぶというため、仕方がなく組長になることを承諾します。しかし、事務所が銃撃され、泉も高校を強制退学させられます。さらにヒコが何者かに殺されてしまう。

どうやら敵対する松の木組、それを操る浜口物産、そして真の黒幕である三大寺らの仕業であると佐久間は考えます。実は、三大寺と手を組む黒木刑事(柄本明)が、手に入れたヘロインを咄嗟に通りかかった泉の父親のバッグに隠し、それが何かわからずに泉が受け取っていたのでした。メイも殺され、ついにイズミは佐久間とマサを引き連れ浜口物産に殴り込みをかけるのでした。

三大寺には三國廉太郎、松の木組組長には佐藤允、浜口物産社長には北村和夫など豪華な大ベテランが脇を固めます。三大寺の娘で佐久間に味方するマユミには風祭ゆき、泉の同級生には柳沢慎吾、光石研などが登場します。

公開時は約112分の映画でしたが、翌年尺の都合でカットされたシーンを復活させた「完璧版(131分)」が公開され、より高い評価を受けました。また主題歌は来生たかおの「夢の途中」が使われ、相米監督の強い意向で薬師丸ひろ子が歌い大ヒットしています。

内容はそもそも、原作者の赤川次郎も映画の3年前に本作を執筆した時点で、なかば薬師丸ひろ子に当て書きしていました。アイドル映画と思いきや、薬師丸ひろ子にとっては、「野生の証明(1978)」で鮮烈なデヴューを飾り、「翔んだカップル(1980)」でアイドル的な人気が上昇、そして本作で演技力も認められ女優としての地位を決定づけました。角川映画創業期を支える看板女優であったことは間違いありません。

相米監督の特徴と呼ばれるワンカット長回しは、この映画でも顕著です。やり方を間違えると画面がだれてしまったりするリスクを伴ないますが、計算された長回しは見る側に一つのシーンで多くの情報を提供できる。もっとも、登場する俳優たちの演技力にもかなり左右されるので、この映画の出演陣の緊張感は見事と言えるかもしれません。

2025年3月4日火曜日

翔んだカップル (1980)

薬師丸ひろ子は高倉健と共演した角川映画「野生の証明」で映画デヴューし、すごい子役が登場したと話題になったのが1978年。その後テレビ・ドラマの後、1980年のこの柳沢みきおのマンガが原作のこの映画で「アイドル女優」としての人気を決定づけました。

と、同時に、ロマン・ポルノの助監督をしていた相米慎司にとっても商業映画監督デヴュー作となりました。相米はこの処女作から、役者自身にどう演じるかを自分で考えさせ何度でもテイクを重ねる演出技法を取っており、出演したまた少年少女たちはたいぶ苦労したようです。

北条高校に入学した田代勇介(鶴見慎吾)は、外国に転勤になった伯父の家に一人住まいすることになりますが、小遣い稼ぎに同居人を募集したところ、何と同級生の山葉圭(薬師丸ひろ子)が引っ越してきてしまいます。女の子、それも同級生と一緒に住むなんてとオロオロする勇介をよそに、あっけらかんとした圭は動じる気配がありません。

勇介とともだちになった秀才肌の中山わたる(尾身としのり)は、圭が気になる。やはり秀才の杉村秋美(石原真理子)は、自分も一人住まいなので勇介に一緒に暮らそうと積極的にアプローチしてくるのです。

事あるごとにぶつかり合う二人なんですが、まぁ、青春ですから・・・いろいろあるわな。素直じゃない二人が、しだいにお互いの気持ちをやっと表に出せるようになるのですが、ついにノイローゼになったわたるは学校に二人の同居を通報してしまいます。

今でこそ、ドラマの世界ではあるあるのシチュエーションですが、当時はまさに「翔んだ」設定で、原作は大ヒットしました。映画でも、まだ互いを思いやる方法に未熟な二人のぶつかり合いの中で、少しずつ相手の気持ちを理解していくところがうまく描かれていました。

勇介に積極的な秋美は、その後「ぷっつん女優」となる美少女、石原真理子で、この映画のためにスカウトされた聖心女子学院に通学していた正真正銘のお嬢様でした。一方、圭に想いをつのらせるわたるは「転校生」でブレークする前の尾身としのりで、いびつな性格の秀才を演じました。

勇介は、いまでこそ貴重な脇役としてコンスタントにドラマ・映画に登場している鶴見慎吾ですが、さすがに演技としてはまだまだというところでしょうか。薬師丸ひろ子は初主演ですが、「野生の証明」と違い、年齢相応のはじけた演技を披露しました。

原作は、この後も年齢を重ね変化していく勇介と圭の関係を追っていくので、始まりの1年間だけにかぎるこの映画のストーリーは起承転結の「起」の部分だけ。ですから、監督も無理して盛り上げようとせず、日常的なさざ波のような変化を丹念に追いかけています。

そのいう意味では薬師丸見たさのファン以外には物足りなさを感じさせるかもしれませんが、実際の生活の中でも、同級生の異性と同居するということ以上の事件なんてそうそうおこるはずもありません。そこを無理しないことで、翔んだ設定の中で可能な限りリアリティを持たせることに成功しているのかもしれません。

2025年3月3日月曜日

となり町戦争 (2007)

三崎亜記による絶賛されたデヴュー小説が原作。「舟を編む」の渡辺謙作が脚本・監督を務めています。いろいろなレヴューでは評価が高いとは言えない作品なんですが、となり町同士がある日、突然戦争を行うという不思議なプロットに惹かれました。

北原修路(江口洋介)は、舞浜町に住み、隣の森見町を通って自動車通勤をして旅行代理店に勤めています。ある日、舞浜町と森見町が互いに宣戦布告をして戦争が始まったという小さな新聞記事を見ます。そして北原の携帯電話に舞浜町役場の香西瑞希(原田知世)から連絡があり、辞令交付式に出席するように言われます。

香西はとなり町戦争推進室に所属し、訳がわからないまま辞令を受けた北原に、通勤途中で見聞きしたことを逐一秘密裏に報告する仕事だと説明します。しかし、町の様子に変わったところは無く、人々は普段通りに生活しているように見えるのでした。しかし、町の広報には着実に戦死者の人数が記載されているのです。

開戦して何日かして、呼び出された北原は、香西から積極的に森見町の偵察任務にあたるように言われます。そして、そのために香西と偽装結婚して森見町のアパートで同居することになります。敵地に潜入することは協定違反にあたり、見つかった場合は舞浜町としては知らないで押し通すらしい。

香西の弟の香西智希(瑛太)は戦争には反対の立場ですが、町を愛する気持ちには変わりなく、最前線で活動するため志願兵となるのです。北原の会社の同僚も、先頭に巻き込まれ亡くなります。上司の田尻(岩松了)はかつて外国で傭兵として働いていた経験から、森見町に志願して会社に来なくなります。

北原は一途に業務を行う香西に次第に惹かれていくのですが、実際の戦闘を目にするわけでもなく、そもそもこの戦争の目的もわからないままの日々を過ごすのでした。しかし、ある日のこと、香西から電話があり、潜入していた証拠になる書類を持って、アパートからすぐに脱出するように言われます。

用水路にたどり着くと、暗闇の中に自分を捜索している様子の人物がいることに気がつき、別の下水道をを舞浜町に向かいますが、途中で香西智希に助けられ、なんとか町の境界線を越えることができました。智希は、まだ無断で越境した一般人を保護する任務があると言って、再び下水道の方へ戻っていきました。

北原は舞浜町に向かおうとしたとき、背後で銃声を聞きます。そして、再び境界線を一歩超えた時、いきなり田尻に襲われるのです。

この映画がつまらないと思う人は、基本的に「なんで戦争なんだ」という根源的な説明が無いことに不満があるのかもしれません。そのために、戦争だからと町のために献身的に働く香西の心情が理解できないのです。ですから登場人物に感情移入できないという、映画を見る上で重要なポイントが欠けているということ。

しかし、これは映画を見ている者を北原と同じ状況に置くための巧妙な仕掛けであり、戦争になると一般人も理由も知らされないまま歯車の一つに組み込まれ、親しい人も失い、自分の様々な感情も狂っていくということ。戦闘そのもの描くのではなく、その裏で人々が物理的・精神的に多大な影響を被る様を凝縮して見せているのだと思います。

ただし、後半、北原と香西の恋愛要素が強まるところは、戦争であっても失いたくない物があるということに繋げたいのかもしれませんが、やや本命のテーマから逸脱してしまった感が残念なところ。原作未読ですが、映画的に膨らませたところのようです。

全体としては、多少のモヤモヤが残りますが、原田知世の透明感に支えられて比較的良い出来の映画と感じました。

2025年3月2日日曜日

セブンのおにぎり 63


何気なく始まったセブン・イレブンのおにぎり紹介ですが・・・

もしかしたら、これが最終回になってしまうかもしれない。何と、クリニック開業以来、利用し続けていたセブン・イレブンが3月5日に閉店してしまうのです。

この店は、センター南とセンター北の中間で、港北ニュータウンのメインとなる区役所通りに面していて、立地条件が良く繁盛していました。何でも、土地の貸主が更新を拒んだためらしい。

通常の通勤途中には他のセブン・イレブンが無いため、今後は朝に立ち寄れるのはファミマだけになったら・・・たぶん飽きてしまうかもしれない。あ~、困るよねぇ。

というわけで、今回の新発売は「チャーシューわさび」と「コンビーフマヨネーズ」の2つです。

どちらも既視感があって、新鮮味はあまりありません。食べてみても想像通りの味なので、好きな人ははずれることは無いと思います。

以前だったら150円くらいのものだったと思いますが、米価格の高騰は当然影響しているわけで、おにぎりは軒並みじわじわと値上げされ、これらも180円クラスになってしまいました。

まぁ、しょうがないと言ってしまえばそれまでですが、手取りが増えるより物価が下がる方が、一般人には生活しやすい印象があります。もっともそれでは国の勢いが劣る一方なので、おにぎり1個200円で当たり前と思えるようならいいんでしょうけどね。

2025年3月1日土曜日

大林宜彦、全自作を語る

大林宜彦。昭和13年、広島県尾道にて代々医家を営む家庭に生まれ、こどもの時からたくさんの映画を見て、自らも映写機や8mmカメラなどにおもちゃ代わりに親しみます。

大人になって上京すると、自主制作で映画を作り始め、CM製作の仕事に就きます。いろいろフィルム素材からいじることが好きだった大林は、1977年に「HOUSE」で商業映画監督としてデヴューし、実写やアニメをいろいろと合成し、まったく新しいワンダーランドに多くの人が驚かされました。

特に尾道三部作、新尾道三部作などで故郷の尾道を舞台にした映像作品の数々は、撮影場所の「聖地巡礼」という現象を引き起こし、撮影地の観光資源の一つとして重要な役割を果たすようになったことは特筆すべき功績です。

この本は、大林監督が自ら語り下ろした内容をまとめたもの。2020年に亡くなったため、遺作となった「海辺の映画館」だけは、妻で全作品のプロデュースに関わった大林恭子氏が解説しています。

映画評論の本はいろいろありますが、第三者が書いたものは評論家の主観であって、必ずしも作り手の意図を正確にとらえていない場合はかなりあります。そういう意味で、監督が自ら語る製作の裏話や俳優たちとのやり取りなどの話は、映画を理解する上でこれ以上は無い優れた資料となります。

大林監督がこのような本を残してくれたのは、自分の死期を悟ったところもあるかもしれませんが、やはり作るだけでなく見る側としても大の映画ファンだったのだろうと想像します。

この本の画期的なところは、約760ページがかなり小さなフォントで埋まっていて、中身の濃厚さは他に類を見ない・・・にも関わらず、何と定価が3200円という、驚くべき低価格であるというところ。とにかく手に取ってほしい、是非読んでもらいたいという、発行した立冬舎の心意気を感じます。

全作品を見るつもりは無いという方でも、一つでも大林作品が好きならば手に取る価値は十二分にあると思います。