自分はこどもができるなら、できれば30歳までにほしかったんですよね。
だって、女の子だったら、いつかどっかの男を連れてきて、「彼と結婚したいの」みたいなことをいうかもしれないじゃないですか。その時、自分が60歳以上になっていたら、力じゃきっと負けるから、「はい、どうぞ」としか言えないじゃないですか。50歳代なら、変な男なら勝負できるんじゃないかと・・・
実際、最初のこどもは女の子で、当時働いていた病院の上司に生まれたという話をしたら、特別に休んでいいから病院に行ってこいと言ってくれました。それから、家内の実家の近くの病院まで数百km。ちょうど、この時が初めての東名高速道路の集中工事だったんです。いつもなら3時間くらいでいけそうなところまで、7時間くらいかけて行った覚えがあります。
それからは、「うちの子が世界で一番かわいい」と周囲に言い続け、親が親ばかしなかったら誰が親ばかすると本気で考えていました。自分が親になると、初めて、自分の親の気持ちがわかってくるんですね。こどもは親が何を言ってもわからない。でも親は、将来を考えてこどもにいろいろなことをいうもんなんですね。こどもが成長することはイコール親が成長するということなんだと、つくづく思い知らされました。
長男が生まれたときは大変でした。今度は自分の実家で生んだのですが、きたぁーもというので、病院に連れて行き、それから待合室で延々と待ちました。日付が変わって、だいぶ待つのに疲れた頃に「はい、お父さん、男の子ですよ」と言われて、ほっと一息。ところが数日後から高熱を出して、小児科の先生に呼ばれて「死ぬかもしれません」と説明され、呆然。親として、しかも医者なのに、何もできません。ただひたすら待つだけです。でも、無事退院。
次男の時は、自宅の近くで出産。いよいよの時は、近所の人にいろいろ頼んで産科に家内を連れて行き、今回は何事もなく出産。両方のおばあちゃんも交互にに手伝いに来てくれました。
こんな話は、他人が読んでもおもしろいものでもないでしょうが、まあいつかこどもたちが、これを読んだとしたら(すでに読んでいるようですけど)、あまり夕食の話題にはならないので、ちょっとは親の気持ちも理解してくれるのではと思っています。
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