うちの近くにお気に入りの蕎麦屋がありまして、名前は更科。
増田屋という蕎麦屋もよく見かけますが、これは明治以後にはじまったもので基本的には暖簾分けで増えたもの。関東中心に200店くらいあるらしい。
江戸時代に信州更科蕎麦として、麻布永坂に最初の店ができたとされています。分家関係にあるのか無いのかはわかりませんが、基本的には蕎麦殻を除いて精製したそば粉を使うのが特徴らしいです。
ですから更科の蕎麦は、白い。一見小麦粉のつなぎがたくさん入っているのか思いますが、食べてみると蕎麦の味がしっかりします。
つゆはやや醤油が強い感じですが、なんともいえない出汁のバランスは、家にあるような調味料ではとてもだせない美味しさ。
比較的近いところで、市ヶ谷にも更科がありまして、そちらにも行ってみました。蕎麦は同じように、白くて比較的細め。でも、しっかりとこしがある感じで、確かに更科。
割子蕎麦を注文してみました。たぶん、ざるの大盛りくらいの量になるのではないかと思いますが、5つつに分けられたそれぞれが別々の味。梅キュウリ、山芋、いくら、なめこおろし、なめこ山菜です。
蕎麦つゆは、いつも行く店より醤油が強い感じ。お手軽に、いろいろな味を一度に楽しめて、お得な気分になりました。