この数年話題になり、じわじわと人気が出てきているのが「オレンジワイン」です。もちろん、オレンジから作るわけではなく、ブドウが原料で、赤・白・ロゼに次ぐ第4のワインと呼ばれています。
ごく大雑把に言うと、黒ブドウで造るのが赤、白ブドウで造るのが白、そして黒ブドウを白の製法で作るのがロゼ。オレンジ・ワインはロゼの逆で、白ブドウを赤の製法で作ったものです。
もう少し追加すると、赤ワインは皮と種を含めて発酵させ、白とロゼは皮と種を取り除いています。つまりオレンジワインは、白ブドウの皮と種を含めて発酵させるわけですね。
ワイン発祥の地として知られるジョージアでは、もともとこのオレンジワインが作られていて、アンバーワインと呼ばれていました。当然、普通の白ワインよりも皮と種から抽出されるポリフェノール(タンニン)が多く含まれた、白よりも黄色味の強いオレンジ色に仕上がります。
貰い物ですが、初めてオレンジワインを飲むことができました。Maria Bortolotti "ELIGIO BLANCO"というもので、イタリアのロマーニャで造られているもので、ブドウは白の代表的な品種であるソーヴィニヨン・ブランです。
飲んでみると、確かに白じゃない。白のようなフルーティな香りはあるんですが、むしろタンニンを強く感じるので赤に近い舌ざわりです。
どちらかというと赤より白を好むので、これだったら普通の白を選んでしまうかなと思いました。