2024年3月13日水曜日

PHEVへの道 52 手動運転


車の自動運転に対して、いやいや自分の手で操るから楽しいんだよと考えるドライバーは確実に今でもいます。とは言え、自分に限れば30年くらいオートマチック車を運転しているので、おそらくマニュアル車命みたいな方は、自動車で生計を立てている人を除けば絶滅危惧種みたいなものかもしれない。

そもそもマニュアル車の運転というのは、左足でクラッチを踏んだらトルクが効くローギア(1速)に入れて、右足でアクセルを踏んでゆっくりクラッチを放すことでギアをつないで走り出します。少しスピードが出てきたら、クラッチを踏んでギアチェンジ。2速、3速と上げていき、まぁ普通は4速で巡行するわけで、高速道路ではさらに5速に上げたりするという、文字で書くと結構煩雑な操作が必要です。

クラッチをつなぐタイミングが悪いと「エンスト」を起こすのですが、これももう死語に近い。エンストはエンジン・ストップのことで、こうなるともう一度イグニション・スタートからやり直すしかありません。踏切とかでエンストした日には、めちゃめちゃあせること請け合いです。

自分が経験したトラブルは、高速道路で走っていて急にスピード落ちたというのがあります。ギアを落として加速したくても、まったく反応が無く、やっとのことで路肩に移動したものの、超ノロノロでやっとのことで高速を降りることができ、ちょうどそこにあった関係ないディーラーに飛び込みました。原因はクラッチ板の摩耗ということで、クラッチ板が滑ってギアが噛み合わなくなったということらしい。

とは言え、自分で加速感をコントロールする感じはマニュアル・シフトならではのもので、自動車という機械を操作している楽しさはそれなりにあります。オートマチックになって、楽になりエンストの心配は皆無になりましたが、ゴーカートを運転しているみたいでつまらないという意見もわかります。

それほど車が趣味とまでは言えない自分の場合は、オートマチック車に慣れきっていますから、今さらマニュアル車を運転してみたいとは思いませんし、少しでも楽チンに車が走ってくれれば、それはそれでいいかなと思ってしまいます。特に年齢が上がってくると、安全装備の充実は必須と感じるようになります。今くらいが、適度に操作感があって安全性も高く万人に受け入れられやすい車ということのように思います。

オートマチック車は走行状態によって適切にシフト・チェンジをしてくれるわけですから、化石燃料を無駄に消費することが少なく、地球環境に対しても優しいというメリットもあります。一方で、面白い存在なのがスズキのスイフトです。スイフトはコンパクトなのにスポーティな走りということで、車好きな方に中心に根強いファンが存在する車です。

もともと排気量が小さいエンジンで燃費は悪くないのですが、マイルド・ハイブリッド・システムを搭載したマニュアル車がラインナップされていて、25km/Lを超える低燃費を実現しています。これならエコロジーと運転の楽しさの両方を手に入れられて嬉しくなりますね。