これもだいぶ前からトヨタの車に採用されていた機能の一つ。
パノラミックと呼ぶ所以は、車の前後、左右側面に設置されたカメラで車の周囲360゚を連続的に映し出す画像をミックスして見せてくれるから。基本的に上から見下ろした俯瞰画像のようになっています。
これもますます進化していて、ぐるっと周囲を一周するように見れたり、車の下も透過して見えるようになったりと、ボタン一つの手間を惜しまなければ安全確認に大いに役に立ちます。
最新版で、特に感動したのは、車の左右から動いているものが接近していると、画面上に注意を促すアニメーションが表示されます。これはフロント・クロストラフィック・アラート(FCTA)というもので、見通しが悪い交差点などの状況で出合い頭の事故を防ぐ効果があります。
今までなら、そろそろと少しずつ頭を出してやっと視覚的に確認していたわけですが、車の先頭部が少し出れば最前部のカメラで左右を確認できるわけで、出過ぎてしまうと状況によってはプリクラッシュ・ブレーキが作動して車を停止させます。
トヨタは日産に比べて自動運転機能で後れを取っているとよく言われるのですが、少なくとも現在の交通インフラの中では、自動運転についてはかなり限界があるのは明らかですから、むしろ安全機能に注力しているトヨタの姿勢は大変意味があると思います。