最近何かと話題になるフジテレビですが、フジテレビの代表的なドラマ枠が、毎週月曜日午後9時スタートの通称「月9」と呼ばれるもの。かつてはトレンディ・ドラマの王様に君臨し、多くの視聴率を稼いできましたが、この数年は話題作に乏しく、空回りしたドラマが多くなったと言われています。
今期に放送されているのが「119」で、消防車や救急車が必要な時の緊急電話がテーマ。その電話を受けて、現場でいろいろな職種の人が活躍するドラマがいくらでもありますが、基本的に声しか聞けない状況のドラマで別の意味でのサスペンスを見せてくれていて、なかなかあなどれない作品になっています。
舞台は横浜市消防局なので、自分の知っているエリアでのロケシーンもあったりして、より興味深いところ・・・なんですが、例の問題のあおりを受けて、屋外ロケも大々的にはおこないにくくなったらしい。そもそも協力している横浜市がクレジットから市の名称を削除要請したりもして、下手すれば黒歴史化しそうなところが残念なところ。
横浜市消防局司令課3係に配属された新人の指令管制員(ディスパッチャー)、粕原雪(清野菜名)は、音にを聞き分ける聴力に優れていて、かつて家が火事になったときに119番の電話の声で助けられました。教育係についた兼下(瀬戸康史)をはじめ、係長の高千穂(中村ゆり)、同僚の新島(見上愛)、与呉(一ノ瀬颯)、箕輪(前原滉)、そして大ベテランの堂島(佐藤浩市)らに囲まれ、雪は次第にディスパッチャーとして成長していくのです。
現在までに6話が放送され、いよいよ佳境に入りそうです。雪の経験した火事の謎と、堂島に忍び寄る病魔がストーリーの要になるようなので、興味がある方は見るなら最後のチャンスだと思います。