広島県尾道に住む高校2年生の芳山和子(原田知世)は、理科室の掃除のため準備室に入ると不思議な白い煙を吸い込んで気を失います。クラスメートの堀川吾郎(尾身としのり)と深町一夫(高柳良一)が倒れている和子を発見し保健室に運びます。
ある日、学校でわからない問題が出て、部活の弓道では的に矢が当たる映像が先に見えてきます。夜には大きな地震があり、外に出ると吾郎の家の付近に火事が発生しました。駆けつけると、パジャマ姿の一夫も来ていて、火事は吾郎の家ではありませんでした。翌朝、登校の途中で、吾郎の頭の上から瓦が崩れ落ちて来たため、咄嗟に和子が吾郎を助けます。
帰りに祖父母と3人暮らしの一夫の家に寄ると、庭に大きな温室があり、たくさんのラベンダーを育てられていました。この前準備室で嗅いだ煙の臭いが、まさにそれだと気がついた和子は、めまいを感じるのでした。
翌日、学校に行くと昨日と同じ問題で出ますが、復習していたので今回はスラスラと解けてしまいます。夜になると地震が発生し、やはり吾郎の家の近くで火事が発生するのです。翌日、登校の時、やはり吾郎のそばに瓦が崩れ落ちてくるのでした。
一夫が火事の夜に見たパジャマと違うものを着ていることに気がついた和子は、一夫の親指に傷が無いことに目を止めます。幼い頃に、2人で手に怪我をした記憶があり、和子の手には傷跡が残っているのです。そして、吾郎の親指に傷跡を発見した和子は、植物採取すると言っていた一夫を追いかけるのでした。
ストーリーはもう十分に知られていると思いますが、タイムリープというSF的な要素はあまり前面には出ていません。しかし、ホロ酸っぱい青春の思い出を描くための道具として、利用されているのはうまいところ。
原田知世は、角川のオーディションでまずはドラマでデヴューしましたが、あまり話題にならず、大林監督は原田知世の最後の作品としてキャスティングしました。成功の鍵の一つは、松任谷由実が作ったの主題歌のヒットも大きく関係していたと思います。
大林監督にとっては、「転校生」に続く尾道作品で、続く「さびしんぼう」と合わせて「尾道三部作」と呼ばれるようになり、尾道の観光資源として大いに市に貢献することになります。
一夫が火事の夜に見たパジャマと違うものを着ていることに気がついた和子は、一夫の親指に傷が無いことに目を止めます。幼い頃に、2人で手に怪我をした記憶があり、和子の手には傷跡が残っているのです。そして、吾郎の親指に傷跡を発見した和子は、植物採取すると言っていた一夫を追いかけるのでした。
ストーリーはもう十分に知られていると思いますが、タイムリープというSF的な要素はあまり前面には出ていません。しかし、ホロ酸っぱい青春の思い出を描くための道具として、利用されているのはうまいところ。
原田知世は、角川のオーディションでまずはドラマでデヴューしましたが、あまり話題にならず、大林監督は原田知世の最後の作品としてキャスティングしました。成功の鍵の一つは、松任谷由実が作ったの主題歌のヒットも大きく関係していたと思います。
大林監督にとっては、「転校生」に続く尾道作品で、続く「さびしんぼう」と合わせて「尾道三部作」と呼ばれるようになり、尾道の観光資源として大いに市に貢献することになります。