2015年1月6日火曜日

公現祭

1月6日はキリスト教の固定祝日の一つで、公現祭(こうげんさい、epiphany)は、カトリック、プロテスタントでの呼び方。イギリス国教会では顕現日(けんげんび)と呼びます。

もともとは東方教会のイベントで、ヨルダン川でのイエスの洗礼を祝うものでしたが、4世紀にカトリックに伝わり、東方三博士の訪問と礼拝を主として祝うものになっているそうです。

12月25日のイエスの誕生、つまり降誕祭から公現祭までの期間を降誕節として連続したお祝いの期間としています。

この日のためのカンタータは2曲あります。

BWV65 人々シバよりみな来たりて (1724)
BWV123 いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君侯 (1725)

そして、降誕祭から始まる連作カンタータであるクリスマス・オラトリオの最後、
BWV248 第6部 主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき (1735)

BWV65は早すぎないホルンの響きが、祝典的な雰囲気を作り出します。三博士のイエスへの贈り物は、黄金・乳香・没薬ですが、これにかわって信仰・祈り・忍耐を神に捧げようという内容。BWV123は、フルートが活躍します。

クリスマス・オラトリオの最後は、まったくの新曲ではなく失われたカンタータの転用と考えられています。これも東方三博士の来訪を中心としたストーリーを歌ったもの。管楽器・打楽器も入って、華麗な展開になります。

1724~1725年の降誕節は、6曲の新作カンタータが連続して残されています。BWV91(降誕祭第1日)、BWV121(降誕祭第2日)、BWV133(降誕祭第3日)、BWV122(降誕節後第1主日)、BWV41(新年)、そしてこのBWV123。自作が続けて残っているのはこの年だけで、クリスマス・オラトリオと同じような位置づけができるかもしれません。

とにかくバッハにとって、そして今の時代にまとめて聴こうという自分にとっても、忙しい期間はこれで終了です。お疲れ様でした。

2015年1月5日月曜日

仕事始

さぁ、今日から仕事始めです。クリニックは、通常通り。今年は、近辺のクリニックも、今日から再開というところがほとんど。

おそらく、一般の方も、今日から仕事という方が多いだろうと思いますが、体が重いという方が多い事と思います。

1週間くらい、食っちゃ寝生活・・・それも、普段より美味しいものが多い。飲んだくれていることも多くなるし、本当に体が重たくなりそうなことしかしていません。

美味しいものは脂肪と糖でできている・・・って、本当ですよね。まぁ、しょうがない。また、ここからスタートですからね。


2015年1月4日日曜日

新年後第1主日

新年が明けてから、1月6日の主顕現日までの間は1週間ありませんので、当然のことながら新年後第1主日は無い年もあります。今年、2015年は今日、1月4日。

バッハのカンタータも少なくて、残っているものは2曲だけ。

BWV153 見たまえ、御神、いかにわが敵ども(1724)
BWV58 ああ神よ、いかに多き胸の悩み(1727)

そして、クリスマス・オラトリオは、
BWV248 第5部 栄光あれと、神よ、汝に歌わん (1935)

それにしても、バッハという人、ライプツィヒに移ってからの1723年からの数年間というもの、その旺盛な作曲活動には恐れ入ります。そりゃ、昔のもののパロディをしたり、時には他人の曲を演奏したりもするわけですが、それでもこれだけの作品を次から次へと送りだす創造力たるや尋常ではない。

BWV153は頭と真ん中、そして最後にコラールをいれて、比較的伴奏も簡単な作り。第6曲のテノールの激しいアリアは聴きもの。わりと強さを感じる曲調なので、もう少し凝った曲に仕上がっていれば面白かったかも。

BWV58は、バスとソプラノしか登場しません。最初と最後のコラールもデュエットで、自筆譜には「対話曲」と表記されています。バスはイエス、ソプラノは魂というパターンは、これまでにもたくさんありました。ヘロデ王による幼児虐殺にまつわる内容。

 クリスマス・オラトリオの第5部は、東方の三博士の来訪から始まり、イエスの誕生に対してヘロデ王が不安をつのらせるという内容。通常のカンタータと同じく、全体的には地味な印象の構成になっています。

このあたりの話は、新約聖書をしっかり読んでいないとわかりません。三人の博士(学者、占師?)がイエスが誕生したことを察知して、エルサレムでヘロデ王に「誕生したユダヤの王はどこ」と尋ねます。ヘロデは、その話を聞いて不安になるわけです。

三博士は誕生したばかりのイエスに面会して、贈り物をした後、夢のお告げによりヘロデのもとには帰りませんでした。そこで、ヘロデ王は2歳以下の幼児を虐殺したということらしい。

ほんとかウソかわかりませんが、ヘロデさん、無茶しよる。

2015年1月3日土曜日

お年玉

年末年始の間も、インフルエンザの猛威は収まるどころか、さらに勢いづいているようです。12月に入ってすぐに急速な流行がはじまり、その立ち上がりは例年の数倍の速さ。

いつもだと、1月末にピークを迎えるので、12月中の予防接種でもある程度の抑止効果は期待できましたが、今年は11月中までに予防接種を済ませなかった場合は、していないのと同じかもしれません。

予防接種をした方でも、発症するケースもかなりありますので、皆さん、体調管理には十分に注意をしてください。大方の医療機関は、新年は1月5日から始まります。

さて、今日は1月3日。正月三が日というくらいで、ここまでは新年気分が続き、ついつい昼間からアルコールが入ったりします。

こどもたちは、この3日間が一番の稼ぎ時。物心つくころから20歳まで、あるいは学生の間は、お年玉を貰ってこどもたちの懐は、親とは反比例して暖かい。

自分ももちろん貰いましたが、40~50年前の話で、多くて2万円くらい集まったでしょうか。うちは、親戚が多くないし、また遠いので周りの友人に比べると少ない方でした。

こども心に鮮烈な記憶が残るお年玉が、2つあるんです。頂ものですから、貰っておいて文句を言うのは筋違いですが、どちらも当然少なさに唖然としたもの。

一つは、年始の挨拶に来た父親の友人。他人ですから、少なくて当然ですけど、伊藤博文さんが数枚入っているのが普通だった頃に、ポチ袋の中身は、当時はもうあまり見かけなくなってきた板垣退助さんが一枚。

本来、貰えないかもしれない人からの、エキストラの収入ですからそれでもありがたいはずですが、これにはさすがにびっくりしました。今の感覚からすると、数百円という感じでしょうか。

もう一つは、だいぶ年上の従兄からで、就職して初めての正月ということで、お年玉をくれました。これは、重くて驚いた。何と、五円硬貨の穴に糸を通してまとめたもので、たぶん100枚、500円分だったのではないかと思います。

毎日、牛乳かなんかを飲んで、お釣りを集めたものだったようです。さすがに500円くらいあると貰った気にはなりますが、ずっしりとしたさしの重さはなかなか。さすがに、これを持っておもちゃ屋さんにもいけない感じです。できれば岩倉具視さんにしてほしかった。

ラーメン一杯が100~200円、山手線の初乗りが30円の頃の話です。

2015年1月2日金曜日

初詣

正月の大事な行事の一つが初詣。

高校生の頃は、友人と大晦日に待ち合わせて、都内の有名所の参拝のハシゴをして歩くということもやったことがあります。

日本一参拝客が多い事で知られる明治神宮は、近かったこともあって何度かでかけました。ところが、やはり人が多過ぎ。

今はどうかわかりませんが、宮内の順路には、臨時の信号機が設置されていたことがあります。やっとのことで本殿前に到着しても、とてもじゃないけど前に出れたモンじゃない。

後ろから、やけくそ気味になげられたお賽銭が飛んでくる。上着にフードでも付いていようものなら、しばらく立っていればいくらかは入ろうってなもんです。

クリニックを開院してからは、大雄山最乗寺まで脚を運んでいます。当直などで、半分くらいは自分で行けていませんが、家内が毎年必ず元旦の早朝にでかけていき、祈祷を受けてお札をいただいてくれました。

元旦は、昨年に続いて自分もでかけました。日の出の時刻には、地平線に雲が垂れ込めていたので、その瞬間というのは見れませんでしたが、ちょうど8時の到着したころには、いい感じで初日を拝めました。

大雄山は、山の中にあり、それなりに階段もたくさんあります。元旦の山中は、かなり冷える。でも、今年は息があまり白くならず、昨年よりは多少暖かだったようです。

相変わらず、深い木々に囲まれた空間は、それだけでも神秘的。本殿に入って、「元旦特別祈祷」というものを受けるのですが、ここにじっと座っているときが寒さのピークです。

それにしても、この寺は曹洞宗ですので、般若心経も出てくるのですが、とにかく読経が早い。超高速で、う~ん、まったく言葉を聞き取れません。

まぁ、もともと都合のいい時だけの仏教徒ですし、そもそもうちの宗旨は日蓮だったりしますから、あまりそのあたりでこだわってもしょうがない。

帰りに海老名SAに寄り道して、昼ごはんを調達。おっと、何と奇遇な事に、友人一家と鉢合わせ!! お互いびっくりですが、今年は運勢が良さそうな気分になりました。

2015年1月1日木曜日

謹賀新年 2015

平成27年、2015年、あけましておめでとうごさいます。
今年もよろしくお願いいたします。

さてさて、今年もヨハン・セバスチャン・バッハの教会カンタータを、教会暦に沿って順に聴いていきたいのですが、目標は最低でも復活祭・昇天祭まで。

というのは、去年の春から始めたので、一番大事なキリスト教のイベントである受難~復活・昇天というところが、かなり駆け足であまり聴きこんでいないのです。

重ねていいますが、自分はキリスト教徒ではありません。文化的側面としての興味を持っているのですが、キリスト教に入信しようとは思いません。それでも、バッハの音楽は十分に楽しめると思っています。

年末・年始は、キリスト教ではクリスマスのお祝いがメインですから、新年中心の今の日本の感覚からすると、だいぶテンションは低目かもしれません。

とは言っても、元日は御子の割礼と命名の日とされていて、当然イエス誕生の一連の流れの中では重要であることにかわりはありません。

BWV143 わが魂よ、主を頌め讃えよ (ワイマール時代?)
BWV190 主にむかいて新しき歌を歌え (1724)
BWV41 イエスよ、いま讃美を受けたまえ (1725)
BWV16 主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん(1726)
BWV171 神よ、汝の誉れはその御名のごとく (1729?)

さらにクリスマス・オラトリオの続きもあります。
BWV248 第4部 ひれ伏せ、感謝もて (1735)

いきなりですか、BWV143は偽作の疑いありの作品。バッハ的ではないという理由で、疑いの目が向けられています。「バッハ的」というのは、後世の人が勝手に主観的に考える事です。

そう考えると、バッハの真似をして誰かが書いたものが、バッハ作とされて混ざっている可能性も当然あるわけで、聴く側からすると何を信じたらいいのかわからないことになってしまいます。

ただし、作品としては出だしは管楽器・打楽器の華やかな響きが年明けにふさわしい。2曲目にコラールというのは、確かに珍しく、しかも合唱ではなくソプラノの独唱ですから、このあたりが「バッハ的」でないのかもしれません。

バッハがライプツィヒ着任後、最初の新年のためのBWV190は、楽譜の一部が消失していているので、 復元されたもので演奏されています。

BWV41は、これも華やかな雰囲気に包まれたものですが、様式は典型的なバッハのコラール・カンタータです。BWV16では、冒頭コラールが、実はカトリック系ではしばしばある''Te Deum''のルターによるドイツ語版。BWV171は、マタイ受難曲と同じピカンダーによる作詞。一部はロ短調ミサ曲に転用されるパートを含んでいています。

クリスマス・オラトリオの第4部は、この連作の中では唯一の短調。とは言っても、最初と最後のホルンがいい味を出しています。

2014年12月31日水曜日

大晦日

大晦日です。晦日は毎月の最後の日のことで、1年の最後だから「大」がつく。もともと、「みそか」は三十日と書いていたらしいです。まぁ、最近はネットで簡単にうんちくを見つけられるので、あまり知っていても威張れないですが。

さて、写真は八ヶ岳…のはずですが、あいにく雲に覆われてよくわからない。年末の中央道は、比較的混雑はたいしたことはない。でも、この低い雲が、急におりてくるので特に甲府の盆地は一面の霧。


小淵沢を過ぎると、路肩に残雪がありますが、ほとんどノーマルタイヤで問題なし。やはり雲の流れによっては、青空が見えていても雪がちらほらと落ちてきたりします。

全国的に、強い寒気が入ってくる予想らしく、今日は日没後からはかなり冷え込むらしい。年越しのイベントなども、いろいろとあるとは思いますが、みなさん体調を崩さないように十分にお気を付けください。

いろいろあったような、でもやたらと早かったような2014年でした。毎日の積み重ねは、特に変わるわけではなく、今日の続きが明日でしかありません。でも、暦の大きな区切りですから、一度気持ちをリセットして、より良い方向に向けるようにしたいものです。

来年も、よろしくお願いいたします。

2014年12月30日火曜日

年内の診療は終了いたしました

好むと好まざるとに関わらず、カレンダーはどんどんめくられて、今日は12月30日。わかっていても、今年はあと二日しかないことに気が付いて、けっこう一抹の寂しさがあったり・・・

診療を毎月終えると、いろいろとやることがあるんですが、だいたい1週間くらいかけて診療の合間にこなしています。

一番大事なのは、レセプトの作成。健康保険を扱った場合、患者さんが窓口で支払うのは自己負担分。残りの分を保険組合に請求するために、請求書を整備する必要があります。

今は電子カルテを使っているので、とりあえずパソコンで一気に打ち出す事はできるのですが、これをちゃんと点検しないといけない。

病名が抜けていたり、右手のケガなのにレントゲンが左になっていたり、細かいなんたら管理料を付け忘れていたり。

それと、保険から「これはだめ」と言って戻された過去の請求書を再度点検して、出しなおすのもありますし、交通事故や労災といった別の保険のものもあります。

このあたりのルールはかなり細かいわけで、なかなかパソコンまかせでOKというわけにはいかない。今の時代でも、一枚一枚を目でみていくしかありません。

特に公務員災害という、年に1回か2回くらい混ざってくる、まったく別枠の保険がありまして、これがまた超めんどー。ほぼ手書きで作らないといけない。
さらに健康保険で受診したのに、後から労災に変更なんていうのもある。交通事故で、とりあえず自費のままになっていて、その後まったく受診が無くてどうしたものかちゅうぶらりんというのも。

 昨日は、診療を午前中で終えると、すぐさまレセプト作成を始め、夜の9時までかかってほぼ終了しました。いやもう、大変。病院勤務時代は、こういうのは事務方にほぼまかせっきりでしたが、いざ自分でやるとなると、いまだにわけのわからないことだらけです。

合間に、クリニックの拭き掃除や、ゴミの整理、スタッフの給与計算。県、市、区に出しておかないといけない書類の作成なども含めて、思いつくかぎり年内にやっておくべき全部をこなしたつもり。

というわけで、年末年始は
クリニックのことは一切忘れて・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・ 逆に何か、し残している
ことがあるような不安が

熱帯魚の自動餌やりのセットもしたしな

電気は全部けしたと思うし

・・・・・・・

エアコン消したかなぁ

うーん

2014年12月29日月曜日

仕事納

開院当初、大晦日まで診療をしていた・・・なんて、今では信じられませんが、実はそうだったんです。

もちろん、開院したばかりは、こちらも必死でして、できるだけ扉を開いておくしかありませんでした。休んでいてもテナント料は発生するわけですし、開けたら人件費が必要。ですから大晦日は、家族を動員して、少しでも人件費は浮かして・・・

実際に診療をしてみると、大晦日は開いているクリニックがほとんどないので、来るのは遠くからばかり。クリニック周辺地域の住民の方は、ほとんど来ない。

結局、他のクリニックと同じような休み方をした方がベストという結論になりました。数年前からは、29日か30日で終了という形で年末の診療を行っています。

今年は、カレンダーを見ると、あまり悩みようが無い。新年、5日が月曜日なので、ここからスタートというのは簡単に決まります。となると、さすがに、丸々1週間休むというのは気が引ける。

実際、蓋を開けると、都筑区のクリニックのほとんどが今日までの診療で、5日からのスタートでした。

そんなわけで、2014年、平成26年、今年は今日で診療はおしまいです。来年もよろしくお願いいたします。

2014年12月28日日曜日

降誕節後第1主日

3日間の降誕祭が一段落して、新年までの間に日曜日が入ると、降誕節後第1主日となるわけですが、必ず毎年あるわけではありません。今年はたまたま降誕祭から連続しているので、忙しい事この上ない。

今日聴くべきカンタータは、
BWV152 出で立て、信仰の道に(1714)
BWV122 新たに生まれし嬰児 (1724)
BWV28 神は頌むべきかな!いまや年は終り (1725)

そして、クリスマス・オラトリオはお休み。

ガーディナー先生のディスクでは、最初にモテットである「主に向かいて新しき歌をうたえ(BWV225)」から始まります。二重合唱によるもので、後年モーツァルトが感激した曲。クリスマス用というわけではありません。

この日は、新年に続く一連のお祝いムードの中で、将来に目を向けて居住まいを正すことを説く日だそうです。BWV152は、ヴァイオリンより大きめで弦が多いヴィオラ・ダモーレが登場する唯一の教会カンタータ。まず器楽演奏があり、そのあとはバスとソプラノがアリアを歌い、最後はデュエットで終わります。

BWV122では、コラールが半分以上に顔を出します。BWV28は、今年を感謝するソプラノのアリアからスタート。2曲目に合唱がでてくるというのは、珍しい展開。

年内のカンタータはこれで終了です。次は元旦。

12月28日というのは、いわゆる御用納め。今年は日曜日なので、明日まで仕事がある方もけっこういるようです。とはいっても、ほとんど片付け・整理などが中心で、基本的には今年の仕事は終了という感じでしょうか。

あとは、新年を迎える準備をするだけ。クリニックも、明日の月曜日は午前中の半日だけ、診療をして今年はおしまい。ほとんどの医療機関も、同じようなスケジュールです。

2014年12月27日土曜日

降誕節第3日

さすがに3日目ともなると、お祝いとしても長いですね。まぁ、それだけイエスの生誕と受難・昇天は、キリスト教の中で重視されるイベントだということです。

クリスマスと呼んでいるのは、もちろん英語圏とそれを真似ている日本が中心。ドイツでは聖なる夜というweihnachtと呼びますし、フランスではnoelです。

クリスマスというのは、もともとはChrist Mass。つまり救世主(キリスト)のミサという意味です。イエスはキリスト教では救世主とされるわけですが、実は、イエスが12月25日に生まれたという記述は新約聖書の中にはありません。

羊飼いが生誕にまつわる話が出てくるので、真冬に放牧をしたりはしないので、夏から秋のことだったという説もあったりします。また紀元前の略号B.C.はBefore Christの略で、西暦1年が誕生の年とされますが、これも実際はもう少し前だったと考えられているようです。

クリスマスの主役であるサンタクロースは、4世紀の貧しい人をいろいろ助けた神父、聖(セイント)ニコラウス(ニコライ)から来ているのだそうですが、国によって伝説はいろいろ。今のようなイメージが固まってきたのは19世紀になってから。

3日続く降誕祭ですが、今日のカンタータは3曲あります。

BWV64 見よ、父のわれらに賜いし愛の (1723)
BWV133 われは汝にありて喜び(1724)
BWV151 甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり(1726)

そして、
BWV248 クリスマスオラトリオ第3部 天を統べたもう君よ (1734)

BWV64は、神の愛を歌う合唱に続いて、コラール。人の世のむなしさをさらにコラールで確認し、イエス誕生の意義を説いていく内容。お祝い気分が入り込む余地はありません。

BWV133もBWV151も、おちついた感じの曲調なのは室内楽的な雰囲気からでしょうか。しみじみと、神の愛とか、イエスの存在の意味などを再確認して、しっかり信仰心を強くするように語りかけてくるかのようです。

オラトリオ第3部は、再び管楽器も活躍し、華やかさが戻ってきます。羊飼いたちはベツレヘムに出発し、ついにイエスに巡り合いますが、と同時に奇跡に動揺するマリアにも会うことになります。


2014年12月26日金曜日

降誕節第2日

イエス誕生のお祝い第2日目。

BWV40 神の子の現れたまいしは (1723)
BWV121 キリストを われらさやけく頌め讃うべし (1724)
BWV57 試練に耐うる人は幸いなり (1725)


BWV248 クリスマスオラトリオ第2部 このあたりに羊飼いおりて (1734)

以上、4曲を聴きましょう。

普通は最初か最後、あるいはその両方にコラールが配置されているのが多いのですが、BWV40では罪をクローズアップして、コラールで会衆とともに再確認を繰り返すように配置されています。

今日は、別名「殉教者ステパノの記念日」とも言われているそうですが、BWV57は、試練にさらされ恐れるステパノの魂(ソプラノ)が、イエス(バス)に支えられて来世に進むということを、対話形式で進行させるものです。

いずれも、ちょっと重たい感じがあるのは、昨日はしゃすぎた反省の意味をこめているのでしょうか。

オラトリオ第2部も、比較的おちついた雰囲気。野宿する羊飼いのところに天使が下りてきて、「ダビデの町に救い主が生まれた」ことを告げ、「御子のもとに赴いて子守唄を歌う」ように促す様子が続きます。

ガーディナー先生の全集では、クリスマス関連は当然何枚かのCDに分散しているわけですが、オラトリオを除いてまとめたセットが発売されているので、とりあえず全集はいらないけどという方は、これが便利です。6枚組のボックスですが、かなりお買い得の価格です。

2014年12月25日木曜日

降誕節第1日

世間では、クリスマス・イブと呼ばれる24日の前夜祭が派手で、25日はもうケーキは投げ売り状態。クリスマスは、あくまでもイエスの誕生日であり、当然それは25日の今日です。

キリスト教では今日から降誕節に入り、新しい年を迎えて3日間連続でお祝いをするわけです。当然、待降節の間、我慢していた音楽もじゃかじゃかやってかまいません。

そんなわけで、バッハの仕事もにわかにあわただしくなってきます。第1日のためのカンタータは4曲残されています。

BWV63 キリストの徒よ、この日を彫り刻め (1714)
BWV91 讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ (1724)
BWV110 笑いはわれらの口に満ち (1725)
BWV191 いと高きところには神に栄光あれ (1745)

なんと、すごいことに、どれも初演されたのは12月25日です・・・って、12月25日は固定された祝日ですから、当たり前。

BWV63はワイマール時代に作られたもので、バッハ自身も気に入っていたのか、その後ライプツィヒの最初のクリスマスをはじめ、数回再演していることが確認されています。

管楽器のいかにも楽しげな響きから始まり、またはじけたような合唱が割って入ってくるところは、まさにイエス生誕の喜びにあふれています。

BWV110は、管弦楽組曲第4番の序曲を冒頭合唱に転用しているのが驚きです。また途中のソプラノとテノールの二重唱が印象的ですが、これもマニフィカトBWV243からパロディにしています。

さて、問題はBWV191です。このタイトルは、原題は "Gloria in excelsis Deo" で、これはまさにミサ曲のグロリアにほかなりません。バッハのカンタータで、唯一のラテン語作品なのです。

1733年にザクセン選帝侯に献呈した、キリエとグロリアからなるミサ曲から、グロリアの部分を抜粋した形。ということは、晩年のロ短調ミサ曲への橋渡しになるもので、カンタータとして扱うかは議論の多いところ。

アーノンクール & レオンハルトの全集には収録されておらず、ガーディナーも鈴木もロ短調ミサを収録してから、だいぶ時が経過していますから、注意して聴きたい。

さて、当然ここにさらなる聴くべき音楽があります。
BWV248 クリスマスオラトリオ第一部 歓呼の声を放て、喜び踊れ (1734)

これだけまとめて、楽しげな音楽を聴くと、もうキリスト教徒でなくても、2000年以上昔のイエスの誕生をお祝いする気分になるってものです。

2014年12月24日水曜日

クリスマス・イブ

・・・というタイトルも、ずいぶんつベタだなぁ、と思いますが、自分が物心ついた頃から、ずっと12月24日はこう呼んでいた様に思います。

今日は音楽の話はありませんが、イエスの誕生を待ち、お祝いの準備にあてるのが4週間の待降節。12月25日は固定された「誕生日」ですから、毎年12月24日はその前夜祭になります。

それまで、静かに音楽無しで待ち続けていたのに、前の夜に騒ぎ出すのはフライングではないかと思ってしまいます。でも、キリスト教では日没が、一日の終わりとされています。従って、12月24日の日没後から、いよいよ実質的な降誕節に入る事になります。

まずは3日間、つまり12月27日の日没までが、連続した降誕祭が行われます。さすがに、元旦よりも盛大になるわけですから、キリスト教中心の国では、降誕祭が一年のはじまりなのは当たり前。

日本人は、大多数は仏教徒です。積極的に信仰を表に出していなくても、自分も含めて仏教の理念が滲透している。となると、当然異教徒のお祭りに便乗しているという情けない感じになるわけです。

ただ、日常に出てくる仏教は、個人の冠婚葬祭だけといっても過言はありません。つまり、お寺で直接仏教に携わっているお坊さんたちを除くと、一般の人々のなかでブッダの誕生や死に関係したイベントは皆無です。

キリスト教では、カトリックでも、プロテスタントでも、あるいはその他の宗派でも、キリストの誕生と受難・復活・昇天というのは、信徒全員で参加する最大のイベントであり、信仰を一枚岩にする役目があるんでしょうね。

まぁ、そんなことはいわず、上っ面だけですが、今日はローストチキンとケーキを食べて、お子さんはプレゼントを楽しみに早くに寝ましょう。仲の良い男女は、雰囲気を盛り上げて楽しい夜をお過ごしください。

今日出勤だったクリニックのスタッフには・・・クリスマスケーキを御馳走しました。センター南のスーグリーというお店のもの。


おじさんは・・・・ ・・・・ まぁ、年末の普通の一日にすぎませんけどね。